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2023/09/07
コラム

看取りのできる老人ホームや介護施設とは?施設探しのコツはあるのか?

看取りのできる老人ホームや介護施設とは?施設探しのコツはあるのか?

終末期のケアを提供する老人ホームや介護施設を選ぶ際には、「看取りケア」が行える体制や設備があるかどうかが重要です。大切な人に質の高いケアを受けさせたい場合は、時間をかけて調査し、慎重に施設を選ぶ必要があります。ここでは、看取りのできる老人ホームや介護施設の探し方について解説しますので、ぜひ参考にしてください。

看取りのできる老人ホームや介護施設はサポート経験が求められる

老人ホームや介護施設における看取りとは「看取り介護」と呼ばれ、近い将来死が避けられないとされた人に対して身体的・精神的な苦痛を緩和・軽減すると共に、その人が人生の最期まで尊厳ある生活を送るための介護を指します。利用者や家族が少しでも平穏な気持ちで過ごせるように尽力し、利用者が望むなら嚥下機能が低下していても好きな食べ物を少量提供するなど、通常では行わないような介護も時には必要です。そのため、看取りのできる老人ホームや介護施設には、この看取り介護の経験や実績が求められます。
看取り介護に対応している施設は、特別養護老人ホーム有料老人ホームグループホームなどで、これらの施設の多くは看取り介護に必要な精神的・身体的なケアやサポートを行えるスタッフ体制を整えています。

看取りの経験が豊富な老人ホームや介護施設を選ぶ

終末期のケアを提供する老人ホームや介護施設を選ぶ際に、重要な要素の一つは看取り介護の経験が豊富であるかどうかです。しかし、ホームページやパンフレットで看取り介護の実績を公開する施設は少ないため、直接施設へ問い合わせる必要があります。併せて、入居を検討している方の症状などと似た事例の経験があるかも確認しておきましょう。口コミ評判などを参考にしても良いかもしれません。
また、看取り介護を行う施設では、常勤看護師を一名以上配置し、緊急時の看護や入院に対応でき、看護師や病院と家族が24時間連絡を取れる体制を備えていなければなりません。実際に施設を訪問してスタッフと直接話し、施設がどのような医療・看護体制を整備しているかを確認すべきです。

実際に働いているスタッフのサポート力をチェック

看取り介護に対応する老人ホームや介護施設で中心となって看取り介護を行うのは介護職員看護師です。そのため、スタッフのサポート力はチェックしたいポイントです。
看取り介護では入居から看取りまでの間に、入居者の心身状態や家族の精神状態が変化していきます。看取り期が近づくにつれて入居者には衰弱が見られ、入居者も家族も不安や悲しみに包まれるでしょう。それでも、入居者の意思を尊重し、その時その時に適したケアを行い、最期の瞬間まで不安や苦痛を和らげるように努める必要があります。

これらのケアは、通常の介護とは異なるタイミングや手順で行うことも少なくありません。例えば、清潔を保つための入浴・清拭・口腔ケアの回数を増やす、入居者の希望に沿った少量で無理のない看取り食を提供する、入居者へのコミュニケーションやスキンシップの回数を増やすなどが挙げられます。また、緊急時の対応家族への配慮などのサポートも欠かせません。そのため、看取りに関する資格を取得している、あるいは看取りに関する研修を受講しているスタッフ、経験豊富なスタッフが配置されているかについても見学時に確認しておきましょう。

今回のまとめ

老人ホームや介護施設を選ぶ際には、看取りサービスを提供しているかどうかも重要なポイントです。質の高いケアを受けられるかチェックするためには、実際に施設を訪れて、施設の種類やスタッフのサポート力や、看取りの経験が豊富かどうか確認することをおすすめします。これらのポイントを踏まえて、愛する人の安心と尊厳を支える施設を探してみてはいかがでしょうか。