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2023/05/27
コラム

梅雨に老人ホームや介護施設で起こりやすいトラブルと対処法

梅雨に老人ホームや介護施設で起こりやすいトラブルと対処法

老人ホームや介護施設においては、梅雨の時期だからこそ起こりやすくなるトラブルがいくつか存在します。梅雨の時期には湿度が高いことや、晴れていなくても気温が上がりやすいことなどが思わぬトラブルを生じさせることもあり、その対処法や予防策についてスタッフと入居者の双方が理解しておかなければなりません。ここでは、梅雨に老人ホームで起こりやすいトラブル具体的な対処法についてご紹介します。

梅雨の時期は転倒事故や脱水症状などのトラブルに注意

老人ホームや介護施設において梅雨の時期に起こりやすいトラブルとしては、転倒事故脱水症状が挙げられます。転倒事故は、梅雨時期になると施設内外の床や階段などの滑りやすい場所で発生しやすくなる傾向です。
また、外気の湿気によって滑りやすくなった靴やスリッパなどが原因で発生してしまうこともあります。特に、高齢者は骨が弱く、転倒による怪我が重症化したり、転倒をきっかけに寝たきりになることもありますので、注意が必要です。
一方、脱水症状は高齢者がのどの渇きを感じにくい、梅雨時期の気温や湿度が高く、身体に熱がこもりやすい環境なることが原因となります。脱水症状は高齢者にとって特に危険で、頭痛やめまい、脱力感、便秘などの症状が現れるだけでなく、重度の場合は熱中症腎不全を引き起こすこともあり、こちらも施設側が注意しなければなりません。

老人ホームや介護施設で転倒事故や脱水症状のトラブルを防ぐには

梅雨の時期に発生しやすくなる転倒事故を防止するためには、施設内外の滑りやすい床や階段、手すりなどの状態を点検し、必要に応じて滑り止め加工手すりの設置を行うことが重要になります。また、高齢者には歩行補助具や適切な靴を選ばせ、適切な歩行訓練を行うのも効果的です。

一方、脱水症状を防止するためには、高齢者に小まめな水分補給を促すことが大切です。そのためには、水分補給の重要性を周知するとともに、施設側が意図的に水分摂取の時間を設けて習慣的に飲むような環境にすることも大切です。また、水分補給以外にも、食事での水分摂取や入浴前後などでの水分補給も重要です。さらに、気温や湿度が高くなる梅雨時期には、冷房を使用して室内の温度や湿度を調整するのも効果的です。老人ホームや介護施設に入居する高齢者の中には、転倒事故や脱水症状を自力で予防できない人も少なくないことから、施設側が予防を目的としたマニュアルを作成し、必要な取り組みを欠かさず実施することが重要です。

梅雨の時期は介護スタッフ自身の体調管理も忘れずに

介護スタッフが健康であることは、高齢者のケアを行う上でも重要です。特に、梅雨の時期には、気温や湿度の変化によって体調を崩しやすくなるため、その管理をしっかりと行わなければなりません。具体的な体調管理の方法としては、まず睡眠をしっかりと取ることが挙げられます。十分な睡眠をとることで体力や免疫力を維持できるでしょう。また、適度な運動を行うことで、ストレスを解消にも繋がります。体調を良い状態で維持するためには、健康的な食事も重要です。栄養バランスの良い食事を心がけ、ビタミンやミネラルを摂取することで免疫力を高められます。また、施設内ではスタッフ自身も水分補給を十分に行い、脱水症状を防ぎましょう。

これらの他、特に勤務中は手洗いうがいなどの感染症対策を徹底することも大切です。介護スタッフは、高齢者と接する機会が多く、感染症のリスクが高いため、手洗いやうがいを定期的に行うことで感染症を予防する必要があります。

今回のまとめ

梅雨の時期に限定した場合、老人ホームや介護施設では転倒事故と脱水症状に関して普段以上の注意が必要です。予防のためには、スタッフが必要な対策を講じることだけでなく、入居者自身が高い予防意識を持たなければなりません。また、この時期にはスタッフ自身も体調管理をしっかりと行い、トラブルの発生を未然に防ぐことが求められます。