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2023/05/09
コラム

子どもが罪悪感を感じやすい両親の老人ホーム入居とその対策・相談先は?

子どもが罪悪感を感じやすい両親の老人ホーム入居とその対策・相談先は?

子育てや仕事、自分の病気、介護疲れなど様々な理由から、親の介護ができなかったり、断念されたりする方も少なくありません。その場合、老人ホームや介護施設などの高齢者向け住まいに入居してもらうという選択がありますが、そのことに罪の意識を感じてしまう子どもが多いのが現状です。
ここでは、介護をプロに任せるメリット罪悪感で悩む方の適切な相談先をご紹介します。

老人ホームや介護施設といったプロに任せる方が安全なことを理解する

まず、理解しておくべきなのは、子どもにあるのは扶養の義務であり、介護の義務ではないということです。あくまでも社会的に求められているのは身元引受や金銭面の援助であり、介護を家族が必ず引き受けなければいけない訳ではないため、積極的に介護保険制度を活用しましょう。介護保険は介護を必要とする人を支援する制度であり、老人ホームや介護施設などの高齢者向け住まいへの入居も制度の一環です。施設に入居させることに対して、必要以上に罪の意識を感じる必要はありません。

介護施設にいるのは「介護のプロ」です。他人に任せるのは気の毒と感じる方もいますが、実際はプロに任せることで質の高いケアを受けられます。在宅介護自宅で一人になることもあり、ケガや突然の体調変化があっても発見が遅れるリスクも否定できません。老人ホームや介護施設などの高齢者向け住まいであれば、常駐する介護士や看護師が迅速に対処するため、安全性も高いのです。

介護のプロに任せることで両親だけでなく自分のストレスも解放される

介護でストレスを感じるのは、子どもだけではありません。介護を受ける両親ストレス慣れない介護に対して不快感家族への負い目を感じていることもあります。介護のストレスを解消するための方法として、プロに任せる理由は次の通りです。

両親がストレスから解放される理由

自宅介護は家族と過ごせる安心感がありますが、家族だからこそ気を遣ってしまい気軽に頼みごとができない方も多いです。施設であれば気を使う必要がなく、人と知り合えて、イベントやレクリエーションなどでストレス解消もできます。

子どもがストレスから解放される理由

介護はある日突然始まり、毎日行うことです。慣れないことも多く、ストレスを感じてしまう人がほとんどでしょう。外出ができなくなったり、被介護者の病状によっては睡眠不足になり、体調を崩してしまったりすることもあります。介護のプロに任せることで、介護の負担を軽減でき、ほど良い距離感のなかで気持ちに余裕ももって両親に接することができます。

老人ホームや介護施設のケアマネージャーに罪悪感を相談する

大切な親だからこそ、どうしても罪悪感が拭えないことも少なくありません。その場合の対策として、施設のケアマネージャーに相談することをおすすめします。ケアマネージャーに相談するメリットは、次の2点です。

適切なアドバイスがもらえる

どんなに親しい友人でも、介護をしたことのない人は介護の辛さを想像はできても、理解することは難しいでしょう。ケアマネージャーに相談すれば、介護者の気持ちを理解してもらえるだけでなく、罪悪感に悩む介護者の事例から、適切なアドバイスをしてくれます。

施設への入居が最善の選択であることを再確認できる

罪悪感を抱く理由の一つが、施設に入れるより自宅介護のほうが良いという固定概念です。ケアマネージャーに介護の方向性や、サービス内容、施設を利用するメリットを説明してもらうことで、施設への入居が本人にも家族にも適切な選択であることを確認し、罪悪感を軽減できる可能性があります。

今回のまとめ

両親を老人ホームや介護施設などの高齢者向け住まいへ入居させることは、決して両親を見捨てることではなく、より質の高いケアを受けさせたり、家族の負担も軽減したりするための一つの選択です。介護は終わりが決まっておらず、介護する側の体力などにも限界がありますので、頑張れば良いという根性論で解決できるものではありません。それでも、両親の施設入居に罪悪感がある場合は、介護者の気持ちに寄り添ってくれるケアマネージャーに一度相談してみてはいかがでしょうか。