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2023/04/15
コラム

老人ホームや介護施設において受け入れ不可となるケース

老人ホームや介護施設において受け入れ不可となるケース

在宅介護が難しくなってしまった場合に選択肢の一つとなるのが、老人ホームや介護施設などの高齢者向け住まいの利用です。しかし、これらの施設では一定の入居基準を設けており、それらを満たせない場合には受け入れを拒否されてしまうこともあります。
入居基準は施設ごとに異なるため、一般的に受け入れ不可となる可能性の高いケースを覚えておくと良いでしょう。ここでは、老人ホームや介護施設で受け入れ不可となるケースについて詳しくご紹介します。

感染症や認知症による問題行動

老人ホームや介護施設の利用が必要な高齢者の中には、感染症認知症に罹患している方も少なくありません。「感染症」の場合は、ひとりが罹患していると施設全体に感染が広がるリスクが生じます。

「認知症」の場合は、他の利用者の居室に入る、放尿や暴言暴力など、他の入居者との間でトラブルになる症状が出現する場合もあり、集団生活が基本となる老人ホームや介護施設では、こうした行動は「問題行動」と捉えられてしまいます。また、深夜の徘徊や強い帰宅願望についても、職員が対応しきれない本人の身の安全を施設側が保証できない、などの理由から受け入れ拒否となってしまう可能性があるのです。

施設によって異なる「介護度」や「認知症」の対応範囲

老人ホームや介護施設では、介護度の受け入れ基準が施設ごとに異なるため、介護度1・2程度の軽度の要介護者のみ受け入れている施設もあれば、介護度3・4・5程度の要介護者の受け入れにも対応できる施設もあります。このため、介護度が重すぎても、介護度が軽すぎても、条件を満たしていなければ受け入れ不可となります。

また、同様に認知症を患っている方への対応範囲に関しても施設ごとに違いがあります。認知症は要介護度のような詳細なレベル分けがされておらず、受け入れ可否の基準を明確にすることは施設側としても簡単ではありません。このことから、軽度認知症の方のみを受け入れている施設に入居を拒否されても、重度認知症の方を受け入れている施設であれば問題なく入居できるなど、認知症状を伝えて個別に相談必要があります。

老人ホームや介護施設では感染症で出入り禁止になることがある

新型コロナウイルスの感染拡大以降、老人ホームや介護施設では感染症に罹患している人の出入りを厳しく制限するケースが増えました。これは多くの施設において免疫力の低い入居者が共同生活を送っているため、施設内における集団感染リスクが極めて高いからです。このことから、老人ホームや介護施設では新型コロナウイルスをはじめとする感染症に罹患している人が受け入れを拒否されるケースも少なくありません。
また、施設によっては特定の予防接種の摂取状況や、本人以外の家族の感染状況などを理由に入居時期が延期になったり、受け入れ不可となることもあります。

今回のまとめ

老人ホームや介護施設では入居者の健康面や生活面への影響を理由に、認知症や感染症を患っている方の受け入れを拒否することがあります。とりわけ今日では感染症罹患者の受け入れが拒否されるケースが多く、入居に際しては予防接種を受けることなどが条件として提示されることもあるでしょう。一方、受け入れ可否の基準は施設ごとに異なるため、特定の施設で受け入れを断られた方が別の施設では問題なく受け入れてもらえたという事例も少なくありません。老人ホームや介護施設探しでは複数の施設を候補として挙げ、検討することも大切です。