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2023/04/09
コラム

腰痛の原因やリスクとは?老人ホームや介護施設で寝たままできる体操

腰痛の原因やリスクとは?老人ホームや介護施設で寝たままできる体操

日本人の4人に1人が悩まされていると言われるのが腰痛です。軽度の痛みであれば生活に支障がでないため、治療せずに放置している方も多いですが、リスクが伴うため注意しなければなりません。ここでは、腰痛に悩む高齢者のために、腰痛が生じる原因放置するリスク危険な腰痛の特徴、老人ホームや介護施設などの高齢者向け住まいで行える効果的な運動をご紹介します。

腰痛は何故起こる?原因と放置するリスク

腰痛の原因と治療をせずに放置しておくリスクは、次の通りです。

腰痛の原因

腰痛は、病名ではなく腰の痛みや不快感の症状のことです。具体的な症状は人によって異なり、ズキズキ、ジンジンといった痛みを感じる人もいれば、チクチク、ビリビリのようなしびれを感じる人もいます。腰痛は、体の歪み姿勢の悪さ、血行不良の他、ストレス食生活の乱れなど原因は様々です。高齢者の場合は、椎間板が劣化して腰回りの筋肉に負担がかかり、神経を刺激して痛みが生じることもあります。

腰痛を放置するリスク

腰痛は姿勢をさらに悪くするため、慢性化するおそれがあります。他の病気が原因となる腰痛の場合、悪化したり後遺症が残ったりすることもありますので、放置するリスクが高いです。老人ホームや介護施設などの高齢者向け住まいの入居者が腰痛を発症した場合、速やかに医師や看護師に相談しましょう。

医療機関を受診すべき危険な腰痛の特徴とは?

腰痛を改善するには、姿勢を正すほか、ストレッチマッサージによって筋肉をほぐすことで改善できます。しかし、他の病気が原因の場合は、医療機関での受診が必要です。医療機関で受診すべき危険な腰痛の特徴としては、次のようなものがあります。

安静しても腰痛が改善しない

ぎっくり腰で知られる急性腰痛症は、安静にしていることで痛みを和らげることが多いです。しかし、2~3日安静にしても腰痛が改善しない場合は、内臓や血管の病気の可能性もあります。腰だけでなく背中にかけて激痛がある場合は、大動脈解離なども考えられますので、専門医に確認が必要です。

脚にしびれや麻痺があり失禁することがある

この場合、脊椎神経の障害がある可能性があります。治療が遅れると後遺症が残ることもありますので、速やかに医療機関で受診しましょう。

発熱している

発熱を伴う腰痛は、細菌感染が疑われます。専門的な検査や治療が必要です。

痛みが激しくなる

ガンをはじめとする、別の病気を併発している可能性があります。

老人ホームや介護施設で寝たままで行える腰痛予防・改善に効果的な体操

腹筋が衰えると姿勢が悪くなり、腰痛になりやすくなります。そのため、腰痛予防には腹筋のトレーニングが良いとされていますが、高齢者が無理な筋トレを行うと腰痛を悪化させてしまう可能性もありますので、注意が必要です。老人ホームや介護施設でも、寝たまま行える体操をご紹介します。

両膝を抱える運動

1.仰向けの状態で、両方の膝を立てます。
2.膝の下で両腕を組んで、両腕を抱えます。
3.吐く息に合わせて、両腕を胸に近づけてください。
4.ゆっくりと呼吸し、その体勢を20から30秒間キープします。

膝を左右に動かす運動

1.仰向けの状態で両方の膝を立て、腕は手の平を上に向けて体の横に置きます。
2.両足をそろえて、呼吸をしながらゆっくりと右から左へ、左から右へと交互に倒します。
3.この運動を、左右合わせて10回を目安に行ってください。

今回のまとめ

高齢者は筋力が衰えているため、腰痛が原因で寝たきりになることもあります。他の病気が原因の場合、放置すると後遺症が残ったり命に関わる状況になったりするため、大変危険です。老人ホームや介護施設などの高齢者向け住まいの入居者は、腰痛予防と改善運動を心掛け、腰痛が発症した場合は速やかに医療機関で受診してください。