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2023/03/12
コラム

老人ホームのベッド周りでのヒヤリハットが起こる原因と未然に防ぐ方法

老人ホームのベッド周りでのヒヤリハットが起こる原因と未然に防ぐ方法

老人ホームや介護施設ではさまざまなシーンでヒヤリハットが生じやすく、各々の場所で適切な対策を講じておく必要があります。特にヒヤリハットが生じやすい場所としてベッド周りが挙げられ、そこで発生しやすいヒヤリハットやその予防策については全ての施設職員が把握しておかなければなりません。
ここでは、ベッド周りで生じやすいヒヤリハットの特徴や原因、予防方法をご紹介します。

老人ホームや介護施設におけるベッドのヒヤリハットは転落が多い

老人ホームや介護施設におけるベッド周りで生じやすいヒヤリハットの一つが、転落に関するものです。老人ホームや介護施設の入居者する高齢の方は、身体機能が低下した方や、加齢により体力が落ちて活動の合間に休憩が必要な方が多く、ベッドからの移乗動作には転落のリスクがでてきてしまいます。
また、認知症を発症している方で、判断能力や危機管理の意識が低下している方だと、自分の身体機能の低下を認識できずに介助なしで動こうとしてしまい、転落してしまうこともあります。
つまり、老人ホームや介護施設は総じてベッドからの転落事故が発生しやすい状況にあり、個々の入居者の身体機能や認知機能などを考慮した予防策を講じることが求められます。

転落などの事故を防ぐためには体位交換は必須

老人ホームや介護施設の入居者がベッドから落ちる事故を予防するためには、原因を詳細に把握しておくことが大切です。ベッドからの転落事故の1つに、就寝中に寝返りを打とうとして誤って転落してしまうケースがあります。原因としては寝返りを打つための運動能力の低下が挙げられます。
このことから、老人ホームや介護施設で入居者のベッドからの転落事故を防ぐためにはベッドの種類や配置、高さに気を付けること。就寝中の不快感を軽減するために必要な、寝具の選定や必要に応じた体位交換など、睡眠環境を整える必要があります。

体位交換等だけでなく老人ホームや介護施設でのヒヤリハットの共有が重要

ベッド周りで生じやすいヒヤリハットは転落だけにとどまりません。横になった状態での飲みものの誤飲起床時の転倒なども挙げられます。これらのヒヤリハットには各々に明確な原因があるため、どのような状況や行動が引き金になったのかを明らかにし、対策することが大切です。
また、ヒヤリハットの発生を未然に防ぐためには、施設内でどのような事象があったのか、職員全員がヒヤリハットを共有することも必須です。そのための取り組みとして、多くの老人ホームや介護施設ではヒヤリハットを報告するためのルールが設けられています。
そのほか、ヒヤリハットの予防では、複数名で体位交換を行うなどの取り組みについて職員同士が話し合い、現場で正しく行われることも重要です。

今回のまとめ

老人ホームや介護施設では施設内の様々な場所でヒヤリハットが生じやすく、特にベッド周りは転落事故を始めとする重大な事故が発生しやすい場所として挙げられます。だからこそ、老人ホームや介護施設では、体位交換などの具体的な取り組みをスタッフ間で共有し、ベッド周りではヒヤリハットの発生を未然に防ぐための取り組みが実践されています。