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2023/02/16
コラム

夫婦入居に対応している老人ホームや介護施設の選び方と生活面での注意点

夫婦入居に対応している老人ホームや介護施設の選び方と生活面での注意点

夫婦で介護施設や老人ホームへの入居を検討されている方もいらっしゃるかもしれません。実は全ての施設が夫婦で入居できるわけではなく、仮に入居できたとしても注意しておくべきポイントがいくつかあります。夫婦で一緒に入居できる介護施設や老人ホームを探す前に、まずは施設の探し方や注意点について知っておきましょう。
ここでは、夫婦入居に対応している老人ホームや介護施設の選び方、入居後の生活面での注意点についてご紹介します。

夫婦入居に対応している老人ホームの探し方

まず知っておいていただきたいのは、夫婦入居は1人部屋に2人で入居することはできず、必ず2人部屋に入居しなければならない点です。夫婦で入居するための2人部屋のある介護施設や老人ホームは以下の通りです。

・軽費老人ホーム(ケアハウス)
・介護付有料老人ホーム
・グループホーム
・住宅型有料老人ホーム
・サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)

この中で唯一、公的施設で2人部屋を確保しているのが軽費老人ホームですが、軽費老人ホームは他に比べて施設の数自体が少ないため、部屋はあっても夫婦入居に対応できないこともあります。夫婦入居を希望するなら、民間の高齢者向け住まいも選択肢に含めて探すのがおすすめです。

ただし、民間であっても2人部屋の数は個室に比べればやはり少ないため、早めのリサーチが重要と言えるでしょう。WEBサイトで「夫婦で入居できる老人ホーム特集」をみたり、「2人部屋」というキーワードで検索する方法であれば、専門知識がなくても手軽に施設さがしを始められます。

老人ホームや介護施設のすべてが夫婦入居可能とは限らないので注意が必要

個室を2部屋使って夫婦それぞれで入居するよりも、夫婦部屋に入居したほうが費用は抑えられます。このため、入居する側は夫婦で2人部屋を使いたいと考えるかもしれませんが、施設側は必ずしも夫婦入居を許可するわけではありません。夫婦入居ができなくなる最たる理由夫婦の介護度が異なる時です。

特に、夫婦のどちらかは非該当(自立)であり、どちらかは要介護1以上の状態である場合には、どちらかに一方に合わせるともう一方が入居対象外になってしまうことが少なくありません。一般的に老人ホームや介護施設は、「自立の方向けの施設」や「介護度が高い方向けの施設」というように、入居対象の枠組みが決まっていることが多いのです。
また、2人部屋はそもそも部屋数が少ないのに対して人気が高いため、一方が自立していると受け入れてもらえなかったり、介護度が近くても部屋が空いておらず、入居を断られたりするケースも少なくありません。

同部屋でライフスタイルを共有するメリットとデメリット

夫婦部屋に入居するのには、それぞれメリットデメリットがあります。

■メリット

・夫婦がずっと一緒にいられ、水入らずの生活ができる
・介護や生活の負担が減る

これまで老老介護で生活してきた方であれば、介護については全てプロに任せられるため、夫婦での時間をのんびりと楽しめます。また、自分も体調が思わしくなくても、家事のできないパートナーの分も、一人で家事を担ってきた方にとっては、入居することで食事の準備や掃除などの家事から解放され、日々の負担を減らして生活できるでしょう。

■デメリット

代表的なデメリットは、狭い空間に一緒にいることがストレスになる可能性があることや、施設職員よりもパートナーに頼ってしまい、施設に入っても介護負担が軽減されないというケースがあります。
これまでの生活スタイルで夫婦顔を合わせて過ごす時間が少なかったという場合、いきなり顔を合わせ続けると、喧嘩が絶えなくなることも考えられます。レクレーションやホールに出るなどして夫婦で適度に距離を取り、息抜きすることも大切です。

上記のようなメリットとデメリットを踏まえ、これまでのライフスタイルなども考えた上で、同室にするかどうか選択することをおすすめします。

今回のまとめ

夫婦同室ができる介護施設や老人ホームは少なく、例え2人部屋が用意されていてもその部屋を確実に夫婦で使えるわけではありません。また、夫婦同室で過ごすことにはメリットもデメリットもあります。これまでの生活スタイルや夫婦関係も加味した上で、夫婦で良く話し合うことが大切です。また、2人部屋は数自体が少ないため、入居を希望するなら早めに情報収集を進めましょう。