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2022/12/04
コラム

セキュリティサービスなど老人ホームの安否確認サービスとは

セキュリティサービスなど老人ホームの安否確認サービスとは

老人ホームや介護施設などの高齢者向け住まいを選ぶときのポイントには、「施設の種類」「費用」「立地条件」「設備やサービス充実度」などがありますが、忘れてならないのが「セキュリティサービス」です。
ここでは、老人ホームや介護施設などの高齢者向け住まいでのセキュリティサービスの目的や、活用されているIT技術などについて解説します。

老人ホームや介護施設を巡回して安否確認を行う

老人ホームや介護施設などの高齢者向け住まいでの【セキュリティサービス】とは、定期的に施設内を巡回して入居者の安否の確認を行うことです。主な目的として、異常や事故の早期発見エスケープや不法侵入への対策の2点が挙げられます。

異常や事故の早期発見

老人ホームや介護施設などに入居している高齢者は、体が不自由だったり体力が落ちていたりして、体調が悪くなっても助けを求められないことも少なくありません。施設内を巡回することで、入居者の体調変化転倒などの事故を早期に発見できます。

エスケープと防犯への対策

老人ホームや介護施設では、施設内を巡回して防犯に努めるだけでなく、認知症やその他の理由によって、入居者が無断で施設の外に出ることを防ぐ必要があります。認知症の方に対応した施設や、介護度が高い方向けの施設では特に、外出には事前の申請や家族の付き添いが必要なことが多く、本人が単独で外出して事件や事故に巻き込まれないために、安全を確保する必要があるのです。

セキュリティサービスとしてナースコール等のIT技術を完備する

老人ホームや介護施設などの高齢者向け住まいは、セキュリティサービスとしてナースコール等が完備されています。設置を指定しているのは、ナースコール設置の義務に関する法律「老人福祉法」と厚生労働省の指針です。

老人福祉法「特別養護老人ホームの設備及び運営に関する基準」

ナースコールという記述はありませんが、「ブザー」または「ブザーに代わる装置」を設置するよう書かれています。この「ブザーに代わる装置」がナースコールで、設置が義務付けられている箇所は「居室」と「トイレ」の2箇所です。

厚生労働省の「有料老人ホームの設置運営標準指導指針」

緊急通報装置等を備える旨が記載されていて、緊急通報装置の条件を満たすものがナースコールです。現在は、IT技術により、ナースコールを設置することで、電気錠館内一斉放送介護記録ソフトなどに連動できるようになっています。

スマホやカメラ等のIT技術を使って老人ホームや介護施設を確認する

従来のナースコールはブザーのようなもので、患者がボタンを押すと職員が駆けつけるというシンプルなものでした。現在、老人ホームや介護施設などの高齢者向け住まいのナースコールの一部では、スマホカメラ感知センサーなどのIT技術が導入されています。IT技術を活用するとより効率的な対応が可能になります。

緊急度に応じた対応ができる

一度に複数の入居者からナースコールがあった場合、緊急度に応じた対応が必要になります。ブザーだけでは状況が判断できませんが、スマホカメラがあれば入居者の状況を把握でき、優先順位がつけやすいのがメリットです。

家族に安心感を与えられる

老人ホームや介護施設など高齢者向け住まいで、介護士による入居者への虐待が問題になっています。カメラの設置はプライバシー保護の観点から否定的な考えもありますが、カメラが設置されることで徘徊によるリスクや虐待等の防止に役立つとして、プラスに捉えてるご家族も多い傾向です。

今回のまとめ

セキュリティサービスのシステムは多種多様で、「遠隔操作でカメラを350度回転させるもの」や「映像の確認だけでなく会話ができるもの」など様々です。緊急時の対応だけでなく、施設からのエスケープや不審者の侵入の防止、職員による虐待の抑制などの効果も期待できます。施設を選ぶ際にセキュリティサービスもしっかり比較することをおすすめします。ご本人もご家族も、安心できる老人ホームや介護施設を選ぶことが大切だと言えるでしょう。