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2022/12/01

高齢者視点で考える「自宅介護の継続」と「介護施設への入居」の選択ポイント

高齢者視点で考える「自宅介護の継続」と「介護施設への入居」の選択ポイント

介護を必要とする高齢者の方は年々増加しており、介護されるご本人の思い身体の状態によって「理想の介護」はそれぞれ違います。そのため、介護される方もご家族も「自宅介護の継続」と「介護施設への入居」のどちらが良いのか、迷うことも少なくありません。どちらかを選ぶ前に、まずは介護される高齢者の方の視点で考えてみましょう。
ここでは、高齢者視点から見た自宅介護の継続と介護施設への入居を選択するポイントについて解説します。

高齢者が介護を受けたい場所の傾向

介護を受けたい場所について調べた内閣府の調査があります。自分が寝たきりになったり、認知症で意思疎通が思うようにできなくなったりした場合、「どこで介護を受けたいと思うのか」と聞くと、半数近くの方が「可能な限り自宅で介護されたい」と答えているのです。
一方で、「特別養護老人ホームや老人ホーム、認知症グループホーム等の介護施設にて介護を受けたいと答えた方も半数近くに上っています。
性別で見ると50~70代の男性可能な限り自宅で介護されたいと答えた方が多く、反対に50~70代の女性介護施設にて介護されたいと答えた方の割合が多い傾向です。
どちらもメリット・デメリットがあるため、どちらが介護される方の理想の介護に近いのかを考えながら選択してください。

高齢者が自宅で介護を受けたい理由

自宅で介護を受けたいと答えた高齢者の80%以上は「住み慣れた自宅にて生活をしたい」と考えています。やはり、慣れ親しんだ環境でご自分のペースで暮らせることが大きな理由ではないでしょうか。
年齢が上がるにつれて新しい環境に慣れるまでに時間がかかる方が多く、集団での生活にストレスを感じる方も少なくありません。そうした理由から自宅での介護を希望されているようです。
「施設で他人の世話になるのがいやだから」「他人との共同生活はしたくない」と考える方も少なからず存在します。
また、介護施設に入居すると費用が掛かるのも理由の一つです。比較的費用の安い特別養護老人ホームでも月10万円以上かかることもあり、年金生活をしている高齢者にとっては大きな負担になってしまいます。金銭的な余裕のなさが不安となり、自宅介護を望む高齢者も少なくありません。

逆に高齢者が介護施設等を利用したい理由

反対に介護施設を利用したい方が挙げる理由で最も多いのは「家族に介護の負担を掛けたくないので介護施設に入居したい」で、全体の70%以上を占めています。
寝たきりや認知症になると自宅での介護では家族への負担が大きくなり、特に同居のご家族が仕事をしていると介護のために仕事を制限したり、退職したりするケースも少なくありません。そのため、家族への介護の負担を考えると介護施設に入居した方が良いと考えることも多いのです。
他には介護施設では介護用の設備介護専門のスタッフが揃っているため、専門的な介護を受けられるとの理由から、介護施設を希望される方もいます。緊急時も対応してもらえる安心感も、希望する理由だと言えるでしょう。

今回のまとめ

自宅での介護と介護施設の入居ではそれぞれにメリット・デメリットがあります。そのため、介護される高齢者の希望をまずは明確にしておくことが大切です。そして、介護される方が希望する「理想の介護」を実現させるためには、身体状況やご家族の環境を考慮しながら何を優先させるべきなのかよく考えて選択することをおすすめします。