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2022/09/21
コラム

介護施設の役割や入居条件の違いは?特別養護老人ホームと有料老人ホームの相違点

介護施設の役割や入居条件の違いは?特別養護老人ホームと有料老人ホームの相違点

自分や家族が要介護になった際には、老人ホームなどへの入居を希望する」という人も少なくありません。しかし、老人ホームにもいくつもの種類があります。費用や入居条件などに差があることを知っておくと、希望に合った入居先を見つけやすくなるでしょう。ここでは、特別養護老人ホームの役割と、有料老人ホームなどとの相違点についてご紹介します。

特別養護老人ホームの役割

特別養護老人ホーム」は地方自治体社会福祉法人などが運営する公的施設です。そのため、歩行や食事、排せつや入浴の介助が必要となる要介護3以上の高齢者を原則対象としており、生活保護を受けている人も入居できます。
特別養護老人ホームの利用料金の自己負担額は1割負担の人で10万円前後ですが、「介護保険負担限度額認定」という制度を利用すれば所得に応じて減額を受けることも可能です。
一方、有料老人ホームの役割は、高齢者が安定した生活を送れるようにサポートや介護サービスを提供する施設で、民間施設の位置づけです。そのため、有料老人ホームの種類によっては、介護が不要な人でも入居可能です。有料老人ホームは種類や数が多いので、入居条件や受けられるサービスは施設によってさまざまです。

入居条件における要介護度の差について

特別養護老人ホームの入居条件の中で最もハードルが高いものとして、要介護度が3~5であることが挙げられます。ただし、特別養護老人ホームの役割を果たすために特例が認められていて、生活状況などによっては、要介護度1・2や知的障害や精神障害で要介護1・2に相当する状況でも入居できることになっています。なお、特別養護老人ホームの入居条件は介護保険制度で定められており、各施設が勝手に変えることはできません
一方、有料老人ホームでは、そのホームが独自で入居条件を決めることが可能です。有料老人ホームの種類によっても入居条件となる介護度の傾向は異なります。健康型有料老人ホーム要介護度が高くなると退所しなければならない一方、住宅型有料老人ホーム介護付き有料老人ホームでは、介護度の制限が無い施設や、逆に要介護1以上の認定が必要な施設もあります。

特別養護老人ホームと有料老人ホーム・その他の介護施設の違い

長期入居型の施設は、費用や入居要件以外に、どのような点が異なるのでしょうか。ここでは、広さや設備サービスの違いを解説します。

居室の広さや設備などの違い

特別養護老人ホームには、多床室タイプ個室タイプがあり、多床室で一部屋に生活する人は2~4人です。個室タイプでは個室がずらりと並んだ従来型の個室タイプと、共有スペースを個室が囲んでいるユニット型個室があります。ちなみに、認知症の診断を持つ要支援2以上の人が利用できるグループホーム(認知症対応型共同生活介護)は、ユニット型個室に類似した造りです。
有料老人ホームの居室は1人当たり13㎡以上と法律で定められていますが、居室の床面積が特別養護老人ホームの倍以上という高級志向の有料老人ホームも見られます。

施設内で提供されるサービスの違い

特別養護老人ホーム介護付き有料老人ホームグループホームは、入所者が生活をしていくために必要な介護サービスをほぼ全て提供しています。
一方、住宅型有料老人ホーム健康型有料老人ホームでは、施設から直接的に介護保険サービスを受けることはできません。住宅型有料老人ホームは、在宅同様に必要な介護保険サービスを組み合わせて利用するのが一般的です。また、多くの健康型有料老人ホームは、介護が必要になると退去しなければなりません。

今回のまとめ

特別養護老人ホームと介護付き有料老人ホームは、どちらも入所者が生活をしていくために必要な介護サービス全般を施設内で提供する施設です。
特別養護老人ホームは、必要な介護が受けられなくて困っている高齢者の保護を目的としている公的施設のため、費用は安く設定されており、居室はシンプルな造りです。介護付き有料老人ホームは民間施設のため、費用が比較的高く、居室が広かったり、設備が充実しているところもあります。このような違いを知り、利用者や介護者にとって最適な老人ホームを選びましょう。