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2022/05/09
コラム

【受験資格・役割】介護保険のプロフェッショナル介護支援専門員(ケアマネジャー)とは?

ケアマネジャー、通称「ケアマネ」と呼ばれる職業をご存知でしょうか。

正式名称は、「介護支援専門員」という名前の資格を持つ人で、介護が必要になり、介護保険サービスを利用している人にとっては特に身近な専門職の1つです。

今回は、介護支援専門員の資格をもつ人達について、資格取得の過程からその役割ここが凄い!というポイントなどをご紹介します。

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1.介護支援専門員の「役割」

【透過】ケアマネ2

 

介護支援専門員、通称「ケアマネ」は、介護認定を受けた人などが介護サービスを利用する際にサポートしてくれる人たちです。

■■ サービス計画書(ケアプラン)の作成 ■■

介護サービスを利用する場合、事前にサービスの内容タイミング利用する事業所などを記載した計画書を作成する必要があります。

この計画書を作成してくれるのがケアマネです。

ケアマネは担当制となっていますので、介護認定を受けて介護サービスを利用する人には、1人1人に専任者が就きます。

そのため、相談や変更がある場合でもスムーズに話ができますし、利用者との信頼関係も築きやすくなります。

■■ 介護保険サービスの給付管理 ■■

介護サービスは、認定された介護度に応じて、ひと月に利用できるサービスの上限が決まっています。

また、各サービスごとに内容や介護度に応じた料金が細かく設定されていますので、一般の人がその管理をするのは困難です。

そこで、ケアマネがそうしたサービス量の調整を行ってくれるわけです。

この業務を給付管理と呼びます。

2.受験資格・試験・研修

【透過】合格

ケアマネは望めば誰もがなれるわけではありません。

介護保険等に関する専門知識と、利用者に寄り添った支援ができるよう、コミュニケーションの面でもスキルが求められます。

■■ ケアマネの受験資格 ■■

ケアマネになるためには、試験に合格し、研修を受けなければなりません。

そして、試験を受けるためにも下記のような条件が必要となります。

①介護福祉士などの国家資格に基づく実務経験

②介護施設などでの生活相談員・支援相談員と言った相談援助業務の経験

上記いずれかの経験日数が、試験を受けるまでに5年以上かつ900日以上経過していること。

この受験資格があって初めて、「介護支援専門員実務研修受講試験」を受けることが可能になります。

 

■■ 試験の難易度 ■■

介護支援専門員実務研修受講試験実施は年1回となっています。

毎年、全国で約4万人~5万人が受験しており、合格率は10%~20%ほどで推移しています。

 

■■ ケアマネとして「働くための研修」と「働き続けるための研修」 ■■

ケアマネとして働くためには、試験に合格したうえで、「介護支援専門員実務研修」を受ける必要があります。

この研修は、講義と演習が15日間実習が3日間行われます。

また、この資格は5年に1回は更新研修を受ける必要があります。

実務経験研修の受講歴などで研修時間は変わりますが、32時間~88時間の研修を受けることで更新が可能です。

 

介護保険制度定期的な改定がありますし、近年では新型コロナウィルスの感染拡大によって変更が加えられています。

更新研修によって、その時々の制度の動きにきちんと対応したり、専門性や質を維持しているわけです。

3.ここが「スゴい」ポイントと「活躍の場」

【透過】ケアマネ4人

■■ ケアマネの「ここがスゴい」 ■■

先述した通り、ケアマネはなるまでの過程や、専門職として働き続けるために知識や経験が必要となる資格です。

そのため、資格を持っているというだけでも、介護・福祉の業界においては大きな信頼のポイントとなっています。

 

また、ケアマネの行う業務は、介護サービスを利用する人や家族とはもちろん、多くの人と連携や調整が必要です。

例えば、自宅に介護士や看護師がきて生活支援や身体介助、服薬管理や医療処置を行う訪問介護訪問看護

日帰りで利用するデイサービスデイケア、お泊まりのショートステイ

車いすや杖、手すりなどの福祉用具レンタルなど、利用者に関わる様々な事業者とコミュニケーションをとっています。

場合にによっては、利用者の主治医や、入院した場合には病院のスタッフとも情報共有を行います。

 

こうした連携体制によって、利用者の状態の変化や希望にあわせて、その時々に適した支援が行われるよう働きかけているわけです。

時には急を要することや、臨機応変な対応が求められることもありますので、ケアマネという仕事はコミュニケーション能力調整能力も大切となる仕事なのです。

 

■■ ケアマネの「活躍の場」 ■■

居宅介護支援事業所

ケアマネがその専門性を活かして活躍している場はいくつかありますが、最も代表的なものが「居宅介護支援事業所」です。

これはケアマネ業務を専門とする事業所で、1人で行っているところもあれば、複数のケアマネが在籍している事業所もあります。

居宅介護支援事業所では、自宅で生活している方を主に担当していますが、場合によっては有料老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅などの高齢者向けの住まいに入所している人を担当している場合もあります。

 

介護施設・老人ホーム

先述した通り、外部のケアマネが入居している人を担当することもありますが、特別養護老人ホーム(特養)や介護老人保健施設(老健)といった、元々施設職員としてケアマネの設置義務がある施設では、「施設ケアマネ」として、介護支援専門員が配置されています。

名前の通り、施設に入所する方を専門に担当するケアマネです。

 

地域包括支援センター

各市区町村には、「地域包括支援センター」という、地域で生活する高齢者の方などの相談に乗ったり、介護認定の中でも比較的軽度な「要支援」という認定を持つ方の担当ケアマネとして働く介護支援専門員がいます。

他のケアマネと同じように、担当する利用者のサービス計画書の作成や、給付管理を行ったりもしますが、地域の相談窓口として、介護認定を持っていない人への支援や助言を行ったり、地域のボランティア団体民生委員などとも連携するこもあります。

【おわりに…】

介護支援専門員(ケアマネジャー)、通称「ケアマネ」は、介護サービスを利用する人や、地域で暮らす高齢者にとって必要不可欠な専門職です。特に、高齢化が顕著な日本では、とても重要な役割を担っていると言えるでしょう。介護サービスの利用を検討している人やそのご家族、介護・福祉に携わる人、これからそうした業界へ関わろうと思っている人は、ぜひ「ケアマネ」という資格や、資格を持って働く人たちについて知っておくと良いでしょう。