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2025/04/24
コラム

コグニサイズとは?注意点・やり方をわかりやすく解説します

コグニサイズとは?注意点・やり方をわかりやすく解説します

コグニサイズとは、認知機能と運動を同時に行うことで脳を活性化し、認知症の予防や記憶力の維持を目指すトレーニング方法です。自治体でも積極的に取り入れられ、高齢者の健康維持に役立つとされています。本記事では、コグニサイズの特徴や注意点、具体的なやり方について詳しく解説します。

関連動画はこちら/【コグニサイズ】認知課題×運動で楽しく認知症予防

コグニサイズとは

コグニサイズとは、運動と認知課題を組み合わせた脳活性化トレーニングです。運動課題として、歩行やステップ運動などで体を動かし、同時に認知課題として、計算やしりとりなどの思考を伴う活動を取り入れます。

この二重課題による負荷が脳を活性化させ、認知症予防や記憶力を維持する効果をもたらします。強度は個人に応じて調整できるため、高齢者でも無理なく続けやすい点が特徴です。

コグニサイズと脳トレの違い

脳トレは頭だけ、または体だけ、とどちらか一方に集中して課題を行います。一方のコグニサイズは、運動と認知機能の両方を同時に刺激することで、より効果的に脳を活性化できます。例えば「足踏みしながらしりとりをする」など、単純な動作に思考を組み合わせる点が特徴です。

コグニサイズが良いとされる理由

コグニサイズは、以下のような効果が期待されています。

・認知症の予防:脳を活性化し、認知機能の低下を防ぐ
・記憶力の維持:体を動かしながら脳を刺激することで、脳の萎縮を抑制する効果が期待できる
・生活習慣病の予防:適度な運動により、血流が促進されて健康な状態を保てる

継続して取り組むことで心身の健康を維持し、より充実した日常生活を送れます。

トレーニングを行う際の注意点

コグニサイズを安全に実施するために「コグニサイズ実施の10カ条」 を意識しましょう。

1:無理のない範囲で実施する
2:転倒リスクを考慮し、開始前にストレッチを行う
3:水分補給を忘れない
4:痛みや体調に異変を感じたら休憩する
5:運動中、転倒に注意する
6:少しでもいいので毎日行う
7:軽く息が弾む程度の中強度程度の負荷で実施する
8:慣れてきたら違う課題に取り組む
9:運動の種類は複数取り入れる
10:継続できる工夫をする

コグニサイズのやり方

コグニサイズには、いくつかの基本的なトレーニング方法があり、必ずしも一人で行うというわけではありません。本章では、具体的な運動例を紹介します。

コグニステップ

コグニステップは、両足で立った状態から、右足・左足を交互に横へ出す動作を行いながら、数を数えたり、特定の倍数で拍手を加えたりするなどして、脳と体を同時に鍛えます。慣れてきたら前後の動きを加えることで、負荷を調整できます。

コグニラダー

コグニラダーは、ヒモやビニールテープなどで作ったはしご状のマス目を踏まないように意識しながら、足を前後・左右に動かし、同時に数を数えることで、運動能力と認知機能を同時に鍛えます。拍手やリズム変化を加えることで、より高度なトレーニングにもなります。

コグニウォーク

コグニウォークは、大股で歩きながら、しりとりや計算などの思考課題をこなします。考えすぎて、姿勢が崩れないよう意識しながら行うことがポイントです。

グループコグニサイズ

グループコグニサイズでは、ウォーキングやステップ運動をグループで行い、数を数えたり、特定の倍数で拍手をしたりするなどの認知課題を加えます。他者との関わりを持つことで、楽しみながら続けられます。

コグニサイズができる場所

コグニサイズは、自治体や保健センターなどでも実施されています。

・各自治体のコグニサイズ教室:地域の高齢者向けに、定期的に教室を開催しています。
・コグニバイクを設置している施設:一部の施設や保健センターなどでは「コグニバイク」と呼ばれる自転車をこぎながら、認知課題に取り組むスポーツ器具が設置されています。

市区町村の福祉窓口や介護予防事業を確認すると、無料または低価格で参加できる場合もあります。

まとめ

コグニサイズは、運動と認知課題を組み合わせたトレーニングで、認知症予防や健康維持に効果的です。実施の際は、無理なく楽しみながら続けましょう。各自治体や介護施設での取り組みも増えているため、ぜひ積極的に活用してみてください。

認知症予防のためには、適度な運動と安全な生活環境が欠かせません。「介護の窓口【ケアまど】老人ホーム紹介センター 有松相談所」では、コグニサイズなどの取り組みに力を入れている施設のご紹介も可能です。「どの施設が合うかわからない」「認知症予防に取り組んでいる施設を探したい」など、お悩みの方はぜひ【ケアまど】へご相談ください。”介護の窓口【 ケアまど 】 老人ホーム紹介センター 有松相談所”