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2025/04/11
コラム

介護による家族崩壊が起きるのはなぜ?原因や対策を解説

介護による家族崩壊が起きるのはなぜ?原因や対策を解説

介護は負担が大きくなることで家族の関係が悪化し、最悪の場合は家族崩壊につながることもあります。これは、経済的困窮や介護負担の偏り、精神的な疲弊が主な原因です。本記事では、介護による家族崩壊の原因と対策について解説します。

介護による家族崩壊とは

介護による家族崩壊とは、介護の負担が過剰になり、家庭内での支え合いや団らんが失われ、家族間の不和や日常的な暴力、暴言が発生するなど、家庭内での関係が破綻する状態を指します。介護をめぐるトラブルにより、親子やきょうだい間の関係が悪化し、最終的に絶縁や家庭の崩壊につながるケースも少なくありません

介護による家族崩壊が起きる原因

経済的負担や精神的ストレスが蓄積されることで、家族の絆は次第に崩れてしまいます。本章では、介護によって家族崩壊が起きる原因について解説します。

経済的困窮

介護には、施設利用料や医療費、介護用品の購入など、多くの費用がかかります。加えて、介護のために仕事を辞める「介護離職」によって収入が減少し、家計が圧迫されるケースも少なくありません。
経済的な困窮により、心に余裕がなくなってしまいます

心身の疲弊

介護は、肉体的にも精神的にも負担が大きいです。特に、認知症の家族を介護する場合、夜間の徘徊や暴言・暴力に対応しなければならず、介護者は疲労困憊になってしまいます。また自身の生活や仕事との両立に悩むことも多く、その結果「介護うつ」を発症したり、ストレスが限界を超えて「虐待」に発展したりする恐れがあります

介護負担の偏り

「遠方に住んでいる」などを理由に、介護の負担が特定の家族に集中する場合、介護者は疲弊して孤立してしまいます。このような状況が続くと、家族間の対立が深まり、最終的には関係が破綻してしまいます

介護による家族崩壊を防ぐための対策

介護の役割分担や支援制度の活用、専門家への相談を取り入れることで、無理のない介護環境を整えられます。本章では、家族崩壊を防ぐための対策について解説します。

家族で介護の方針を話し合っておく

介護が必要になった際に慌てないよう、家族全員で方針を話し合うことが大切です。介護を誰がどのように担うのか介護費用はいくらかかるのか施設利用の可否などを事前に決めておくことで、トラブルを防げます。

家族間で役割分担を決めておく

介護の負担が一人に偏らないよう、家族間で役割分担を決めておきましょう。例えば、日常の介護を担当する人、スケジュールの調整や金銭管理を行う人、遠方に住んでいる場合は定期的に連絡を取るなど、それぞれの状況に応じた分担により介護を円滑に進められます。

介護費用の減免制度・介護保険サービスを活用する

経済的負担を軽減するために、減免制度や介護保険サービスを活用しましょう。

減免制度には以下のようなものがあります。

・医療費控除
・高額介護サービス費
・特定入所者介護サービス費
・高額医療・高額介護合算療養費制度
・社会福祉法人などによる利用者負担軽減制度  など
介護保険サービスの一例には以下のようなものがあります。

・訪問介護
・通所介護(デイサービス)
・ショートステイ
・介護保険施設(特養・老健・介護医療院) など

また介護保険サービスに比べると費用はやや割高になりますが、介護保険外のサービスにも便利なサービスが充実しているので、利用を検討してみるとよいでしょう。

行政や専門家に相談する

介護の悩みは一人で抱え込まず、行政や専門家に相談しましょう。

・地域包括支援センター
・ケアマネージャー
・認知症専門医 など

介護による家族崩壊が解決できない場合

介護トラブルが深刻化し、家族間での話し合いが難しい場合、家庭裁判所での手続きも選択肢の一つとなります。財産管理の問題には「成年後見制度」を利用し、法的支援を受けることが可能です。
また、介護費用の負担や役割分担の対立がある場合は「扶養請求調停」を申し立てることで、調停委員が経済状況や人的負担を確認し、聞き取り調査など実施の上、客観的な情報を元に解決策を提示します。

まとめ

介護による家族崩壊を防ぐには、経済的・精神的な負担を減らし、家族間でコミュニケーションを取りながら適切に役割分担をすることが重要です。介護費用の助成制度や行政の支援を活用し、事前に対策を講じることで、家族関係を保ちながら無理のない介護を続けられます。

有松は、歴史ある町並みや伝統工芸「有松絞り」が魅力の地域です。落ち着いた環境での暮らしを望む方にとって、介護施設選びでも「環境」は重要な判断基準となります。しかし、介護を家族だけで抱え込むと負担が増え、家族関係の悪化を招くこともあります。適切なケアには専門知識が不可欠で、プロのアドバイスを活用することが大切です。有松で介護の悩みを抱えている方は「介護の窓口【ケアまど】老人ホーム紹介センター 有松相談所」へご相談ください。”介護の窓口【 ケアまど 】 老人ホーム紹介センター 有松相談所”