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2025/03/21
コラム

気管切開の方は老人ホームに入居できる?受け入れ可能な施設を詳しく解説します

気管切開の方は老人ホームに入居できる?受け入れ可能な施設を詳しく解説します

気管切開が必要な方は医療的ケアが欠かせないため、施設選びも慎重に行う必要があります。本記事では、受け入れ可能な施設の種類や、気管切開のメリット・リスクについて解説します。

気管切開の方が入居できる施設

気管切開を行っている方が入居できる施設としては、以下の2つが挙げられます。

<気管切開の方が入居できる施設>
・24時間看護師が常駐している
・医療機関を併設している

気管切開を行っている方は、痰の吸引など日常的に医療的なケアが必要なため、常時看護師がいることが求められます。また、緊急時に迅速な医療措置を受けられるよう、医療機関が併設されている施設を選ぶ必要があります。

受け入れできる施設が少ない理由

通常の老人ホームでは対応が難しい理由は、以下の内容です。

<通常の老人ホームでは対応が難しい理由>
・定期的な痰の吸引やカニューレの交換などの医療行為は専門性や技術を要する
・医療機関と提携していない施設では緊急対応が難しい
・人手不足により、24時間体制で看護師が対応できる施設が少ない

現状、気管切開の方が入居できる老人ホームは、非常に限られています。

気管切開とは

気管切開とは、気管に孔を開けて、呼吸や痰の吸引をしやすくするための手術です。自力での呼吸が難しい場合などに、直接気管に穴を開けて空気の通り道を作ることで、スムーズに呼吸ができるようにします。

気管切開が必要な方

次のような方々は、気管切開を必要とします。

<気管切開が必要な方>
・声門付近が狭くなり、自力で呼吸ができない方
・長期間の人工呼吸器管理が必要な方
・身体機能の低下により、痰の排出が難しい方

その他、気管切開が必要になる場合は多岐にわたります。

気管切開のメリットと懸念されること

気管切開は、呼吸をしやすくするために有効な手術ですが、日常的なケアが必要になるなどの懸念点もあります。本章では、気管切開の主なメリットと懸念点について解説します。

メリット

気管切開を行うことで、次のようなメリットがあります。

<気管切開によるメリット>
・スムーズな呼吸が可能になる
・痰の吸引がしやすくなる
・気管カニューレの固定や挿入が安定する

懸念されること

一方で、気管切開にはリスクも伴います。

<気管切開で懸念されること>
・日常的な医療的ケアが必要になる
・感染症や気管内の出血リスクがある
・合併症のリスクがある
・発声や飲食が困難になる

入居する施設では、適切な医療ケアが提供されているかどうか確認しましょう。

気管切開の方に行う医療ケア

気管切開の方が快適に生活するためには、適切な医療ケアが必要です。

<気管切開の方に行う医療ケア>
・痰の吸引:チューブ内に痰が貯留すると窒息の原因になるため、必ず痰を吸引する必要がある
・カフ圧の確認:気管カニューレの体内に挿入する側の端にある風船状のカフに、適量空気が入っているかの確認
・ガーゼ交換、バンド調整や皮膚の確認:1日に1度はバンドを外し、皮膚に荒れがないか確認する。締め付けは弱くても強くてもトラブルの原因となる
・口腔内の洗浄:細菌感染を防ぎ、口腔内の清潔を保つ
・加湿管理:気道の乾燥を防ぎ、呼吸をしやすくする
・気管カニューレの交換:2~3週程度を目安に交換が必要

これらのケアを適切に行うことが、安心して生活するために欠かせません。

まとめ

気管切開の方が老人ホームに入居するには、医療対応が充実した施設を選ぶことが重要です。24時間看護師が常駐している施設や、医療機関を併設している老人ホームなどを選ぶことで、ご本人やご家族の負担を減らしながら生活できます。

気管切開の方を受け入れている老人ホームは限られており、ご家族が一から探すのは大変な作業です。「介護の窓口【ケアまど】老人ホーム紹介センター 有松相談所」では、医療対応が可能な施設を的確にご提案し、費用やケア内容も詳しくご説明します。ご本人にとって、最適な環境を一緒に探してみませんか?”介護の窓口【 ケアまど 】 老人ホーム紹介センター 有松相談所”