愛知県名古屋市の老人ホーム・介護施設紹介センターなら介護の窓口ケアまど「ケアまどニュース」ページ

NEWS

2025/02/13
コラム

高齢者が怒りっぽいのは認知症のせい?理由や対策方法を解説

高齢者が怒りっぽいのは認知症のせい?理由や対策方法を解説

高齢の家族が突然怒りっぽくなり、対応に困っていませんか?もしかすると、その原因は認知症の初期症状かもしれません。認知症による感情の変化は、家族にとって大きな負担となります。本記事では、認知症の「怒りっぽい症状」の特徴や原因、適切な対策方法について解説します。

認知症の初期段階「怒りっぽい症状」とは?

認知症の初期段階では、性格に変化が起こったり、「易怒性(いどせい)」と呼ばれ、怒りっぽくなり感情のコントロールが難しくなる場合があります。これは、認知症の行動・心理症状(BPSD)の一部であり、感情や行動に影響を与える要因が複雑に絡み合っています。

認知症の行動・心理症状(BPSD)

認知症の行動・心理症状(BPSD)の症状には、以下のようなものがあります。

・妄想
・幻覚、幻聴
・焦り
・抑うつ
・不安
・過度な幸福感
・意欲の低下や喪失
・刺激への過敏性
・異常行動
・不眠

これらの症状は、様々な要因が複雑に絡み合っており家族にも対応が難しいため、気になる場合は早めに医療機関や専門家へ相談しましょう。

認知症で怒りっぽくなる理由

認知症の進行により、怒りっぽくなる原因はさまざまです。たとえば、以下のような理由が考えられます。

・感情のコントロールが難しい:脳(特に感情をコントロールする前頭葉)の萎縮などの原因で、怒りや不安を抑えられない
・気持ちや不調をうまく伝えられない:思うように言葉が出ないことにより、苛立つ
・自尊心が傷つけられる:できないことが増えて、自信を失う
・薬の副作用が出ている:服用中の薬が感情に影響する場合がある
・周囲の状況を判断できない:環境の変化や情報の理解が難しく、混乱する

これらの要因が複雑に絡み合い、怒りっぽくなることがあります。

怒りっぽい以外の認知症の初期症状

怒りっぽさ以外にも、認知症の初期段階にはさまざまな症状が現れます。

・最近の出来事や約束を忘れるなど、物忘れが目立つ
・短期間に何度も同じ話をする
場所や時間が分からなくなり、家に帰るまでの道に迷ったり、日付が分からなくなる
手順を忘れてしまい、家事や仕事がうまくできない
関心や意欲の低下により、趣味や交流に興味がなくなる

認知症の初期症状は、早期発見と適切な対応により進行を遅らせることが可能です。

認知症で怒りっぽい症状がある方への対策方法

怒りっぽい症状がある方に対する、適切な接し方や対応について理解しておきましょう。

・怒りの理由を聞かずに一緒に考えたり、問い詰めず、気持ちに寄り添う
・「違うよ」ではなく「そうなんだね」と受け止め、否定せずに気持ちに寄りそう
・暴言・暴力が始まったら無理に止めず、落ち着くまで距離を置く
かかりつけ医に相談し、薬やケア方法を見直す

無理に抑え込まず、本人の気持ちに寄り添った対応が心身の負担を軽減し、穏やかに過ごすためのポイントです。

まとめ

認知症の初期症状で怒りっぽくなるのは、脳の変化や感情のコントロールが難しくなるなど、様々な要因が考えられます。早めに症状を理解し、適切な対応をとることが、本人も家族も安心して過ごすために重要です。家族だけで抱え込まず、医療機関や介護サービスを積極的に活用しましょう。

認知症の初期症状で怒りっぽくなる高齢者にとって、家族の関わりや周辺環境は、心穏やかに過ごすための鍵となります。名古屋市有松の歴史ある絞りの町並みや静かな環境は、気持ちを落ち着かせるのに最適な場所です。自然豊かな環境で穏やかに過ごせる施設をお探しの方は「介護の窓口【ケアまど】老人ホーム紹介センター 有松相談所」へご連絡ください。”介護の窓口【 ケアまど 】 老人ホーム紹介センター 有松相談所”