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2025/01/14
コラム

廃用性症候群とは?症状や原因、予防法について解説

廃用性症候群とは?症状や原因、予防法について解説

廃用性症候群は、長期間にわたる身体活動の低下や、寝たきり状態が原因で発症する症候群です。筋力や機能が低下し、日常生活に支障をきたすため、早期の予防と対応が重要です。本記事では、廃用性症候群の症状や原因、予防法について解説します。

廃用性症候群とは

廃用性症候群は、長期間にわたる身体の不活動によって引き起こされる症状の総称です。特に、高齢者や病気・けがによる寝たきりの方がなりやすいと言われています。

廃用性症候群の症状

廃用性症候群の症状は、以下の6つの系統に分けられます。

筋骨格系

長期間動かさないことで筋肉が萎縮し、筋力が低下し、歩けない、立ち上がれないといった症状が出ます。加えて、運動不足によって骨がもろくなり、骨粗鬆症のリスクが高まります。短時間でもいいので、立って歩く習慣をつけましょう。

循環器系

血液循環が悪化し、息切れや脱力感やむくみなどの症状が出ます。
また起立性低血圧が起こりやすくなっているため、立ち上がる際は、急がずゆっくり行いましょう。

呼吸器系

動かないことで呼吸筋の筋力が低下し、呼吸が浅くなります。また呼吸機能が低下すると咳き込む力も弱くなるため、誤嚥が起こりやすくなります。
誤嚥が起こると誤嚥性肺炎のリスクが高くなるため、できるだけベッドから身体を起こす時間を作り、最低限の活動量を確保しましょう。

消化器系

消化機能が低下し、便秘や食欲不振が起こりやすくなります。
食事を摂らないことにより全身の栄養状態が悪化し、誤嚥性肺炎や褥瘡などにも繋がります。
便秘に関しては服薬で調整し、消化のいい食事を提供すると効果的です。

泌尿器系

動かないことで尿中のカルシウム濃度が上昇し、尿路結石が生じやすくなります。また膀胱に結石があることで粘膜を傷つけ、細菌が繁殖し尿路感染を起こしやすくなります。

精神神経系

活動が減ることで外部からの刺激が減り、うつ状態や認知機能の低下を招きます。また長期臥床により時間や場所、時間的な手掛かりが得られにくくなるため、失見当識や睡眠覚醒リズムの障害が起きやすくなります。
人との交流を持てるように、介護保険サービスの調整を検討しましょう。

廃用性症候群の原因

廃用性症候群の原因には、活動量の低下が挙げられます。
活動機会現症の要因は、大きく内的要因と外的要因に分けられます。

内的要因
疾患による身体症状:脳卒中や心疾患など、特定の病気が原因で身体を動かせないこと
精神的要因:うつ病や不安障害など、精神的な問題が身体の活動を制限することで、患者は動く意欲を失い、結果的に不活動に陥った状態

外的要因
医療的な指示:手術後の安静やギプス固定など、医師の指示により身体を動かせない状況が続くこと
介助者の不在:高齢者や障害者が自立して生活するための支援が不足しており、身体活動が制限されている状態

廃用性症候群の予防法

廃用性症候群は、日常生活の工夫で予防できます。廃用症候群になってから元の状態に戻ることは難しいと言われているため、対策を事前に講じましょう。本章では、予防法について説明します。

無理のない範囲で身体を動かす
簡単なストレッチや体操、散歩を習慣化しましょう。座ったままでできる体操や筋力トレーニングも有効です。

バランスの良い食事と運動を意識する
タンパク質やビタミン、ミネラルをバランス良く摂取し、適度な運動と組み合わせることで、筋力の維持が可能です。

気分転換を行う
外出などで気分転換を行い他者との交流や趣味の活動を通じて、社会的な関わりを持ちましょう。

廃用性症候群になったときの対応方法

廃用性症候群になった場合は、適切な対応が必要です。

リハビリテーション
筋力維持や回復には定期的な運動が重要で、関節可動域訓練や筋力トレーニングを週2〜3回行うと、効果的です。また、良肢位を保つ体位変換や褥瘡予防のポジショニングで、身体の負担を軽減できます。さらに、外出や交流を通じた社会的な関与は、精神的健康を保つために推奨されます。

投薬治療
痛みがある場合は鎮痛剤、うつ症状には抗うつ薬などの適切な薬物療法が用いられます。また、廃用性症候群の方は、栄養状態の悪化が懸念されるため、栄養補助食品やサプリメントの活用を検討しましょう。
なお投薬治療をする際は必ず医師の指示を受けるようにましょう。

とめ

廃用性症候群は、身体の不活動が続くことで引き起こされる様々な症状の総称です。筋力や機能の低下を防ぐためには、日常的な運動や生活習慣の改善が欠かせません。無理なく身体を動かし、バランスの良い食事を心がけることで予防できます。もし廃用性症候群の症状が見られた場合は、早めにリハビリや医療機関での対応を検討しましょう。

廃用性症候群の予防には、日頃からの適度な運動が欠かせません。心身のリフレッシュのためにも、名古屋市有松の歴史ある町並みの散策を楽しんでみてはいかがでしょうか。
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