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2025/01/05
コラム

IADLとは?ADLとの違いや低下を予防するためのポイントを解説

IADLとは?ADLとの違いや低下を予防するためのポイントを解説

高齢者の生活能力を評価する指標の一つに「IADL」があります。これは、日常生活動作(ADL)とともに、要介護度を判断し、適切なケア計画を立てる際の重要な指標です。本記事では、IADLの定義や評価方法、QOL(生活の質)との関連性、低下を予防するポイントについて解説します。

IADLとは

IADL(Instrumental Activities of Daily Living)は「手段的日常生活動作」と訳されます。ADL(Activities of Daily Living:日常生活動作)よりも複雑で、高度な生活能力を指します。

IADLに含まれる具体的な行為の例は、以下のとおりです。

・買い物
・食事の準備
・洗濯や掃除
・金銭管理
・電話の使用
・公共交通機関の利用

これらの能力は、独立した生活を送るうえで欠かせないものであり、IADLの低下はQOL(生活の質)の低下にも直結します。

ADLとIADLの違い

ADLは、食事や排泄、着替え、入浴などの基本的な動作を表す一方で、IADLはADLよりも複雑で、高度な判断や意思決定が求められる動作を表します。ADLが維持できていても、IADLが低下すると、自立した生活が難しくなります。

IADLの評価方法

IADLの評価には「Lawtonの尺度」がよく使われます。この評価法では、以下の8つの項目が確認されます。

1.電話をかける・受ける能力
2.買い物をする能力
3.食事を準備する能力
4.家事を行う能力
5.洗濯をする能力
6.移動手段を利用する能力
7.薬を適切に服用する能力
8.金銭を管理する能力

これらの項目は「できる(1点)」「できない(0点)」で採点され、本人の生活能力を総合的に判断します。評価結果は、介護サービスの計画や必要なサポート内容を決定する際に役立てられます。

IADLとQOLの関連性

IADLの低下は、生活の質(QOL)に大きく影響します。例えば、買い物や家事ができなくなることで、食事の質が低下し、健康状態に悪影響をおよぼしかねません。また、金銭管理や公共交通機関の利用が困難になることで、社会的な孤立を招き、精神的なストレスを増幅させます。

IADLを維持することは、身体的な健康だけでなく、精神的な充実感や社会的なつながりを保つためにも重要です。

IADLの低下を予防するためのポイント

IADLの低下を防ぐためには、介護者が本人の自立を促しながら、日常生活を支える工夫が必要です。本章で解説するポイントを参考に、本人ができることを増やし、自信を持って生活できる環境を整えましょう。

介護をしすぎずに見守る

介護者がすべてを代行すると、本人の能力低下や自信喪失を招いてしまいます。必要に応じて見守りながら、本人が行動しやすい環境を整えることが大切です。

バランスの良い食事と運動を意識する

栄養バランスの取れた食事と適度な運動は、身体機能や認知機能の維持に効果的です。特に、筋力トレーニングや有酸素運動を取り入れることで、全身の健康を保てます。

生活環境を整える

使いやすいキッチンや動きやすい間取りなど、生活環境を整えることで、自分でできることが増え、IADLの低下予防が期待できます。段差の解消や手すりの設置など、バリアフリー化も有効です。

まとめ

IADLは、独立した生活を送るうえで欠かせない能力を示します。その維持には、適切なサポートと本人の努力が必要です。介護をしすぎずに見守る姿勢や、健康的な生活習慣を促すことで、IADLの低下を防ぐことが可能です。

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