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2024/10/10
コラム

老人ホームで帰宅願望が起きてしまう原因は?家族やスタッフができることを解説

老人ホームで帰宅願望が起きてしまう原因は?家族やスタッフができることを解説

老人ホームで暮らしている高齢者が、強く「家に帰りたい」と願いを持つことがあります。本記事では、帰宅願望の主な要因と、それに対して家族やスタッフがどのように対応できるかを説明します。

帰宅願望とは?

帰宅願望とは、老人ホームなどで生活している高齢者が「家に戻りたい」という強い気持ちを抱く現象のことです。実際にその場所から外へ出て行こうとすることもあり、家族や介護スタッフにとって大きな問題となります。

老人ホームで帰宅願望が起きてしまう原因は?

老人ホームで帰宅願望が生じる原因には、認知症によるものや生活の場が変化したことへの不安、そして介護への抵抗感などが挙げられます。不安や焦り、孤独感などにより本人の気持ちが不安定になることで、慣れ親しんだ自宅に戻りたいという気持ちが強まるため、高齢者の心理や状況に応じて適切なケアが求められます。

認知症によるもの

認知症が進行すると、記憶や時間感覚が曖昧になり、過去の記憶に基づいて家に帰りたがることがあります。特に「夕暮れ症候群」と呼ばれる症状では、夕方になると不安から落ち着きがなくなり、「早く家に連れて帰ってほしい」という想いが強くなります。

環境によるもの

老人ホームに入所したばかりで環境に慣れていない高齢者は、新しい場所に対する不安やストレスから「家に帰りたい」と訴えることがあります。特に、施設が自分に合わないと感じた場合、自分が安心感を得られる居心地の良い場所に戻りたがります

介護への抵抗感によるもの

介護を受けることに対する抵抗感や自立心がある高齢者の場合、家に帰って自分で生活したいという想いが強いです。特に、今まで自立して生活していた方にとって、介護を受けることに対する心理的な負担が帰宅願望につながります。

帰宅願望が起きた高齢者に対して、家族ができる対応

家族が高齢者の帰宅願望に対処するためには、以下のような方法が効果的です。

・面会時に安心感を与える
帰宅願望が強くなると、高齢者は不安定な気持ちになることがあります。家族が面会時に寄り添い、話に共感して安心感を与えることが大切です。また、過去の話を聞くことや昔の写真を見せることも効果的です。

・帰宅願望を無理に否定しない
帰宅したいという願望を無理に否定するのではなく、その気持ちに寄り添いながら、今いる場所で安全に過ごせることを伝えることが重要です。無理に帰宅を否定すると、かえってストレスや不安になるため、穏やかな対応を心がけましょう。

帰宅願望が起きた高齢者に対して、老人ホームができる対応

老人ホームでも、帰宅願望が生じた際には、以下のような対応が有効です。

・役割を担ってもらう
認知症の方も、もともとは社会や家庭で役割がありました。
やることがなく落ち着かない場合は、お手伝いを頼んだり、得意なことを頼んだりするなど、何か役割を担ってもらうと、症状が落ち着くこともあります。

・日常での声かけの工夫
日常生活の中で高齢者に対して適切な声かけを行うことにより、不安やストレスを軽減できます。「ここでしばらく一緒に過ごしましょう」など、安心感を与えるような言葉をかけることが大切です。

まとめ

帰宅願望は、特に認知症を持つ高齢者にしばしば見られる現象です。家族や介護施設が適切に対応することで、この気持ちを和らげられます。家族のサポートや介護職員による適切な声掛けによって高齢者に安心感を与え、帰宅願望を減らす助けになるでしょう。

認知症による帰宅願望は、高齢者にとっても、ご家族にとっても大きな不安要素となります。名古屋市有松にある「介護の窓口【ケアまど】老人ホーム紹介センター 有松相談所」では、こうした「家で生活したい」という想いをくみ取りながら、高齢者の皆様が安心して生活できる施設の紹介も行っています。入居者の想いを大切にし、安心して過ごせる環境を提供する施設に興味がある方は、ぜひ一度ご相談ください。介護の窓口【 ケアまど 】 老人ホーム紹介センター 有松相談所