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2024/10/07
コラム

拘縮とは?原因や予防方法、老人ホームでの取り組みについて解説

拘縮とは?原因や予防方法、老人ホームでの取り組みについて解説

拘縮とは、関節や筋肉が硬くなり、正常な動作ができなくなる状態のことです。老人ホームでは、入居者の「拘縮」を予防し、適切なケアを行うためのさまざまな取り組みが行われています。本記事では、拘縮の原因や予防、ケアの方法について説明します。

拘縮とは?

拘縮は、長期間動かさない関節や筋肉が硬直し、正常な動作ができなくなる状態を指します。特に高齢者は、長時間同じ姿勢でいることが多いため、拘縮が進行しやすいです。放置するとさらに筋肉が萎縮し、怪我や皮膚トラブルが起こりやすくなり、生活の質も落ちてしまいます。そのため、早期発見と適切なケアが重要です。

拘縮の症状

拘縮は、年齢や疾患などにより、関節や筋肉の可動域が徐々に狭くなることで始まり、放置すると関節が固まって動かすことが難しくなります。典型的な症状として、腕や足がまっすぐ伸びなくなり、曲げ伸ばしができなくなることが挙げられます。

これにより日常生活に支障が出て、介護が必要になることが増えるでしょう。さらに、関節を動かしづらいことで体の一部に圧力がかかり続け、床ずれ(褥瘡)が生じるリスクも高まります
また十分に開きづらい部分の清潔を保つことは難しく、皮膚トラブルや全身状態の悪化につながるリスクがあるため、早期の対策が重要です。

拘縮が起きやすい体の部位

拘縮が起きやすい体の部位として、手指の関節や肘、肩、膝、足首などが挙げられます。これらの部位が動かせなくなると、歩行や立ち上がり、着替えなどの基本的な動作が制限されてしまいます。

拘縮が起きる原因

拘縮の主な原因は、関節や筋肉を長期間動かさないことです。特に高齢者の場合、寝たきりや長時間同じ姿勢で過ごすことにより、筋肉が硬くなります。また、脳血管疾患や認知症などの疾患によって身体機能が低下することも、拘縮の進行に影響します。

老人ホームで実践できる、拘縮がある方へのケア

実際に拘縮が起こってしまった方に実践できる、具体的なケア方法を紹介します。

・痛みを与えないよう、ゆっくりと丁寧に介助する
拘縮が進行した部位は非常に敏感で、無理に動かすと痛みを伴います。無理をせず、優しくゆっくりと介助することが大切です。

・リラックスできる、正しい姿勢で座ってもらう
寝ているときや座っているときに体が不安定だと、無意識に力が入り、筋肉や関節に負担がかかります。クッションやタオルで体を支え、リラックスできる姿勢に整えるように心がけましょう。

・同じ姿勢が続かないようにする
同じ姿勢を長時間続けると、関節や筋肉への血流も悪くなり、拘縮の原因となります。定期的に姿勢を変えることで筋肉や関節をほぐし、拘縮の進行を抑えられます

老人ホームで実践できる、拘縮の予防方法

老人ホームでは、拘縮を予防し、進行を遅らせるためのケアが重要です。
また拘縮を予防するためには、定期的なケアが重要です。以下の方法を老人ホームで実践することで、拘縮の発生を予防します。

・定期的にストレッチやマッサージを行う
ストレッチやマッサージは、筋肉や関節を柔軟に保つために有効です。無理のない範囲で行うこと、筋肉の硬直を防ぎます
ただし、過激なストレッチや過度な負荷は禁物です。負荷をかけすぎると逆に拘縮を引き起こしてしまう原因になるので、注意しましょう。

・筋肉や関節を温める
温めることで血行が良くなり、筋肉や関節が柔らかくなります。温湿布や温浴を利用して、拘縮予防に取り組みましょう。

まとめ

拘縮は、高齢者にとって予後にも関わる大きな問題となるため、早期発見と適切なケアが必要です。姿勢を適宜変えたり、拘縮を予防するためのストレッチやマッサージを実践したりすることで、拘縮の進行を抑え、高齢者が快適な生活を送れるでしょう。

名古屋市有松にある「介護の窓口【ケアまど】老人ホーム紹介センター 有松相談所」では、拘縮があっても適切なサポートを受けられる施設をご紹介しています。気になる方は、ぜひ一度ご相談ください。介護の窓口【 ケアまど 】 老人ホーム紹介センター 有松相談所