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2024/08/08
コラム

8050問題とは?起きる原因、手遅れになる前の対策について解説

8050問題とは?起きる原因、手遅れになる前の対策について解説

8050問題は、2010年代後半から問題視され始めました。現在、大きな社会課題として認識され、支援の必要性が高まっています。

本記事では8050問題について、原因や手遅れになる前の対策を解説します。

8050問題とは?

8050問題とは、80代の親が50代の未婚の子どもを養い、経済的・社会的に困窮する状態です。「引きこもり」が引き金と言われ、社会的に孤立した状態から脱出できず、先々の生活が行き詰まってしまうことが問題視されています。

8050問題によって起きること

8050問題によって貧困年金に頼った生活不十分な介護家庭崩壊など多くの深刻な結末を引き起こします。親が高齢で介護が必要な場合、子どもの無職や低収入により経済的困窮が加速します。

9060問題となる前に対策が必要

8050問題が深刻化すると、親が90代、子どもが60代となる9060問題へと発展すると懸念されています。高齢化が進むほど、こだわりが強くなり介入しづらくなることから、社会全体での早期介入が求められます。

8050問題が起きる原因

8050問題が起きる原因には低年収・失業、引きこもりの長期化・高齢化、親の過干渉、病気などがあります。8050問題を深く理解するためにも、原因を把握しておきましょう。

低年収・失業

リストラや会社の倒産、職場でのパワーハラスメントなどをきっかけに仕事を失ったり退職を選択し、その後の活力が見いだせず引きこもりになる方が多いです。低収入や失業が長引くと、50代の子どもは経済的に自立できず、親に依存する状況が続きます。労働市場の変化や景気低迷も一因です。特に中高年の再就職は難しく、安定した収入を得られません。

引きこもりの長期化・高齢化

そもそも就労をせず、ニート状態で引きこもりが長期化するケースもあります。本人が高齢化すると、社会復帰への壁はさらに高くなります。心理的な障壁が大きく、再就職も重労働です。社会との接点を失い孤立感が深まることで、さらに引きこもりが長期化します。

親の過干渉や世間体

親の過保護や過干渉は子どもの自己決定能力を奪い、自立の機会を失わせます。結果として子どもが自分で生活を築く機会を失い、依存関係が固定化します。子どもが「50代になっても仕事をしてない」という事実を世間に知られたくない親側の世間体を気にする姿勢も、現状を改善しない原因の一つです。

病気

精神的・身体的な病気があると仕事を続けられなくなり、引きこもりや依存が深まります。また子どもに精神疾患があることを親が認めず「周りに知られたくない」との思いから、引きこもりがさらに悪化するケースもあります。

8050問題は手遅れになる前に対策を!

8050問題は手遅れになる前に対策をとることで、少しずつ改善が見込めます。9060問題へ発展する前に、しっかり課題に向き合いましょう。

公的支援を活用する

8050問題の解決には、公的支援の活用が不可欠です。引きこもりに対する相談窓口だけでなく、引きこもり地域支援センター生活困窮者自立支援制度などの選択肢も活用することで、生活の安定と社会復帰を目指せます。地域社会や行政との連携が大切です。

治療を受ける

精神的・身体的な健康問題を抱える場合は、親子が問題としっかり向き合い、早期の治療に取組みましょう。医療機関やカウンセリングを利用し適切な治療を受けることで、問題の改善を図れます。医療機関との連携や継続的なサポートが重要です。

まとめ

8050問題は、社会全体で取り組むべき深刻な課題です。早期の介入と支援が重要であり、公的支援や治療を活用すれば生活の安定と問題の改善が期待できます。

 

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