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2024/05/30
コラム

要介護3~5の高齢者に必要な介護は?老人ホームや介護施設に入居するタイミングは?

要介護3~5の高齢者に必要な介護は?老人ホームや介護施設に入居するタイミングは?

高齢者の介護には日常生活のサポートから医療ケアまで様々な要素があります。介護施設や老人ホームへの入居は自立生活が難しくなったり、家族の介護負担が限界に達した時に検討されます。入居を検討する際には、施設の設備やサービス内容、スタッフの質などをじっくりと比較し、高齢者の生活に最適な環境を選択することが大切です。
今回の記事では、要介護3~5の高齢者に必要な介護やタイミングを紹介します。

要介護3~5とは?必要な介護は?

要介護3~5とは日本の介護保険制度において、介護の必要度を表す指標です。介護保険制度では被保険者の介護の必要度に応じて介護サービスを提供するために、介護度によって保険の給付額が定められています。要介護度は要介護1~5までのがあり、数字が上がるにつれて介護が必要な状態となります。要介護3~5の方の基準の目安は以下の通りです。

要介護3

身の回りの世話や生活の補助がほぼ毎日必要で、日常生活の一部が困難になっている状態を指します。具体的には、食事や排泄、入浴などの日常生活の支援がいる状況です。

要介護4

身の回りの世話や生活の補助がほぼ毎日かつ多くの場面において必要で、日常生活の大部分が困難になっている状態を指します。日常生活の全ての行動に支援がいる場合や、自己の判断が困難な状態などが含まれるでしょう。

要介護5

身の回りの世話や生活の補助がほぼ毎日かつ常時いる状態で、日常生活のほとんどが不可能になっている状態を指します。その人の意識が不明瞭な状態や、寝たきりなどのコミュニケーションがとれないような状態が該当します。

要介護3~5ではどんなサービスを受けることができる?

要介護3~5の方々は日常生活において様々な支援が必要な状態です。そのため彼らが安心して生活できるように、さまざまなサービスが提供されています。
まず、身体的なケアが必要な場合、入浴や排泄、食事の介助などを提供する「介護サービス」があります。これには自宅での暮らしを主軸にしてサービスを利用する「居宅介護サービス」や、要介護者が施設に入所して利用する「施設介護サービス」が含まれます。また日常生活での移動や移動に支障がある場合には、車いすの貸し出しなどの福祉用具の支援も提供されます。
居宅サービスとして利用できるものにはデイサービスなどの通所型のサービスがあります。これらの事業所は、様々なレクリエーションや趣味活動が提供され、利用者同士の交流や心のケアが行われます。また、決められた日程で通い続けることで日々のメリハリもつけることができます。通所リハビリテーションはさらに個別に必要なリハビリを行うこともできる通いのサービスです。自宅で暮らしながらも、リハビリによる身体能力の改善や維持を求める方によく利用されるサービスです。
居宅サービスには医療面でも支援が提供されます。訪問看護や訪問リハビリテーションなどがあり、要介護者が自宅で適切な医療ケアを受けられるようになっています。また、ショートステイなどの泊りのサービスを利用することで、介護者の負担を軽減することもできます。これらの居宅サービスを要介護者の身体状況に合わせて組み合わせることで、自宅での暮らしをすることも可能です。
しかし要介護3以上の方は自宅での介護が容易ではない場合も多々あります。その時は、次項の施設入居を検討する必要が出てくることでしょう。

要介護3~5で施設の入居を検討するタイミングは?入居できる介護施設は?

介護施設の入居を検討するタイミングは、主に要介護者や家族の状況で変わりますが、一般的には以下のようなポイントが考えられます。
まず日常的な介護の必要性が明らかになった時点で検討が始まります。日常生活での身の回りの世話や医療行為、安全管理など家庭での介護が難しくなった場合に施設入居の検討が必要です。認知症の症状がひどくなっていることや、特に要介護5の方は、寝たきりなど必要な介護負担がかなり多いといえるでしょう。そのため、介護や医療の専門がいる施設に入所入所を検討せざるを得ない状況に陥る場合も少なくありません。介護が必要な程度や介護の種類によっても、適切な施設の選択が異なってきます。介護施設の種類によって要介護度の受け入れ基準や待機期間、料金体系が異なるため、入居を検討する際には事前に確認が必要です。
入居できる施設は様々ありますが、原則要介護3~5の方のみが入所を検討することができるのが「特別養護老人ホーム」です。一般的に「特養」と呼ばれるこの施設は、受け入れを要介護3からとされています。また、比較的に費用が安く入居でき、終の棲家としても選択できることから、待機待ちが非常に多い施設とされています。要介護3以上の方で施設への入所を検討されている方がいれば、選択枝の一つとして選ぶことが可能です。しかし特別養護老人ホームはリハビリや医療ケアが主軸の施設ではないため、常駐の医師がおらず、月数回の訪問医療で対応している施設も多くあり、緊急時には救急搬送をすることが多い状況にあります。
施設によって人員配置基準やその施設での特色などが違う為、個々の要介護度や生活状況に合わせて最適な介護施設を選ぶことが重要です。入居前には施設見学や相談を行い、入居者や家族が安心して生活できる環境を確保することが求められます。

今回のまとめ

介護度によって、必要な介護サービスや給付が異なります。例えば、介護度に応じて介護保険の給付額が定められたり、介護度に応じた介護サービスの提供が行われます。介護度の評価は、地域のケアマネージャーや介護支援専門員などによって行われます。要介護3~5の方々が安心して生活できるためには、これらのさまざまなサービスが必要不可欠です。それぞれの状況やニーズに応じて、適切なサービスが提供されることで、彼らの生活の質を向上させることができます。