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2024/02/04
コラム

老人ホームで看取ることは可能?入居前に確認すべきこと

老人ホームで看取ることは可能?入居前に確認すべきこと

看取り」とは、無理な延命治療などは行わず、高齢の方が自然に逝去されるまでの過程を見守ることを指します。また、老人ホームや介護施設においては、入居者がその施設で生涯の最後を迎えることを意味し、多くの家族が直面する場面です。高齢者にとって、以前は最期の場所は自宅か病院が主流でしたが、近年では看取りに対応した施設が増えたことから施設での取件数は増加しています。施設での看取りは、本人の希望を尊重し、無理な延命治療を行わずに人間の尊厳を保ったまま看護や介護の支援を提供する必要があります。本記事では、老人ホームや介護施設での看取りが可能な条件や、施設で看取りをする際の家族のかかわり方について解説します。望んでいる最期を迎えるために、必要なことを話し合ってみてください。

老人ホームや介護施設で看取ることができる条件とは

老人ホームでの看取りは、可能かどうかは施設ごとに違うので、希望される方は施設選びには注意が必要です。看取りケアは、本人の希望を尊重しつつ、無理な延命治療を行わずに人間の尊厳を保ちながらのケアをすることを意味します。特別養護老人ホームや有料老人ホームでは一般的に看取りが行われますが、施設の規模医療機関との連携体制によっては看取りサービスが提供されない場合もあるため、看取り期間に入る前に、家族や本人の意志を踏まえたケアプランの準備を行うことが求められます

本人の意思が確認できないときは家族の方針が優先される

看取りには本人の希望が尊重されるのですが、看取り期間に入ってからの準備では間に合わないことが多いため、早い段階からケアプランの変更看取りに関する準備が必要です。本人の意思が確認できない場合に看取り介護を希望する場合は、家族の方針が優先されます。特に認知症などで本人が意思表示を行うことが難しい状況では、家族が本人の意志や価値観を尊重しながら意思決定を代行することが一般的です。この際、本人の心身の状態を鑑みながら、適切な看取りケアの計画が立てられます。早い段階から家族での相談や意思の確認が重要となるため、本人の希望が明確でない場合でも事前に話し合いを行うことが推奨されます。もしも自身が入居を考えていて、将来的に望んでいる看取りのプランがある場合は家族に伝えておくことも重要です。

老人ホームや介護施設と家族の方針を話し合うことが大切

看取りに関する家族と施設とのコミュニケーションは非常に重要です。施設選びの段階で、看取りに対する施設の方針を確認し、家族としての意向や必要なサポートについて話し合う必要があります。確認すべきポイントは以下の通りです。

①看取りに対する施設の方針と体制

看取りが可能な施設かどうか、看取りが可能な場合はどのような医療・介護サポートがあるのかを必ず確認しておきましょう。

②家族の意向と関与の度合い

家族が看取りの際にどの程度関わりたいか、立ち合いたいかなどの介護計画の希望を伝えましょう。また、その希望が叶えられるかどうかも確認のポイントです。

③緊急時の連絡体制

万が一の時に備えて、施設と家族間の連絡手段や、緊急の連絡体制について確認しておきましょう。

④ケアプランの詳細

本人の健康状態や心身の状況を鑑みたケアプランの確認や調整をしていきましょう。

今回のまとめ

老人ホームでの看取りは、施設の対応能力、本人や家族の意向、そして施設と家族間の密接なコミュニケーションに依存します。入居前にこれらを確認し、家族間で事前の話し合いを行い、施設とのコミュニケーションを図ることが、本人にとって最適な看取りを実現する鍵となります。介護を必要とする大切な家族の最後の時を見守るために、これらのポイントを心に留めておきましょう。