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2023/09/16
コラム

老人ホームで行われている防災対策に関して知っておきたい基礎知識

老人ホームで行われている防災対策に関して知っておきたい基礎知識

老人ホームや介護施設などを選ぶ際に、入居者やその家族は安心して生活を送るためには、災害に強い環境であるかどうかも重要な要素です。施設の防災対策では、防災訓練避難計画の策定緊急連絡体制の確立施設の耐震性の向上非常用備品の備蓄などが挙げられます。見学時にはこれらの点もチェックしましょう。ここでは、老人ホームや介護施設の防災対策について解説します。

老人ホームや介護施設では防災訓練が義務付けられている

老人ホームや介護施設は、多くの人の出入りがあり、高齢者の避難には時間がかかることから「特定防火対象物」と定められており、消防法によって年2回の避難訓練実施が義務付けられています。

防災訓練の目的は、災害発生時にどのような行動を取るべきかを訓練し、適切な対応力を身に付けることです。地震火災台風などの様々な災害に備え、避難の手順避難経路非常用備品の使用方法等を実際にシミュレーションしておくことで、避難時の混乱を最小限に抑えることができます。防災訓練を定期的に実施すると入居者やスタッフが災害時に冷静な判断ができるようになりますし、訓練を通じてスタッフのコミュニケーション危機管理能力が向上します。防災訓練を含め、十分な防災対策が整備されている施設であれば、入居者やその家族が安心して生活できるでしょう。

防災意識の高い老人ホームや介護施設における防災訓練や停電対策の内容

老人ホームや介護施設は基本的に防災意識が高く、入居者やスタッフの安全を確保するために、防災訓練停電対策が行われている傾向にあります。主な対策は、以下の5つです。

●防災訓練

地震や火災等の災害発生時に備え、入居者やスタッフが迅速に判断し行動できるように、定期的な防災訓練が大切です。避難訓練や非常時の連絡手段の確認、非常用備品の使い方などが訓練されます。

●停電対策

非常用発電機の設置や非常用電源の確保など、停電時でも入居者の健康管理に必要な設備や機器が使用できる仕組みを講じています。

●緊急連絡体制

多くの施設では、スタッフや関係者、関係機関への連絡手段緊急連絡先を表などに定めており、どのような時に、誰がどこへ連絡をするかなどの役割分担を決めています。

●施設の耐震性

施設の建物は、入居者の安全を最優先に考慮し、地震等の災害に強くするために耐震性を高めている傾向にあります。

●非常用備品

非常食や給水設備、非常用発電機など、災害時に必要な物資や設備などです。

停電対策等をしっかり行っている防災意識の高い老人ホームの見極め方

老人ホームや介護施設での防災対策は、入居者や家族にとって非常に重要です。停電対策等をしっかり行っている防災意識の高い施設を見極めるためには、以下のポイントを確認しましょう。

●防災計画の策定

災害が起きた場合に備えた対策はもちろん、サービス提供や経営面での復旧までを見通した防災計画の策定が行われているかを確認しましょう。

●施設の設備

施設の設備が充実しているかどうかを確認することが大切です。非常用発電機非常用電源等が用意されているかどうかチェックしてください。

●防災訓練の実施頻度

防災訓練の実施頻度が高い施設は、災害時にスムーズな対応を行える可能性が高まります。訓練の実施頻度を確認し、定期的に実施されている施設を選びましょう。

今回のまとめ

災害時には、入居者の高齢や身体の制約を考慮した上で、スムーズな避難や対応を行わなければなりません。老人ホームや介護施設を選ぶ際には、防災対策により力を入れている施設を選ぶと入居者や家族も安心できます。防災訓練を定期的に行っている施設では、スタッフが適切な対応力を身に付けているため混乱を最小限に抑えられますし、停電対策や非常用備品の備蓄も行っていれば、有事の際でも日常生活を維持しやすくなるでしょう。