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2023/08/15
コラム

老人ホームや介護施設で行われる「オンライン面会」のメリット

老人ホームや介護施設で行われる「オンライン面会」のメリット

新型コロナウイルスの感染対策として、多くの老人ホームや介護施設では入居者とその家族を守るために面会制限など設けました。そのため、不安やさみしさを感じた入居者と家族も少なくありません。そこで注目されたのがオンライン面会です。ここでは、老人ホームや介護施設におけるオンライン面会のメリットについて解説します。

オンライン面会なら遠方の家族と気軽に話せる

老人ホームや介護施設でのオンライン面会では、パソコンやスマホ、タブレットなどで利用できるビデオ会議ツールを用いて、顔を見ながら会話をできます。そのため、感染症対策としての活用だけでなく、遠方の家族との面会にも最適です。他県や海外にお住いの家族が面会に来るとなると、それだけの準備や時間が必要となり、家族の負担が大きくなります。

遠方でなくても仕事や子育てで忙しいケースや、家族が高齢で外出が難しいなど、頻繁に面会に来るのが難しい家族も少なくありません。オンライン面会を活用すれば入居者と家族が気軽に話せる機会を作れるため、入居者のストレスや不安を軽減し、精神的な安定を促す効果が期待できます。また、オンライン面会ではちょっとした表情や身体の様子などから心身状況の変化に気づきやすくなるため、安否確認という面においても有用な方法です。

オンライン面会でおしゃべりすることは認知症改善につながる

オンライン面会は、家族との会話を通じて認知症のリスクを減らす可能性があると言われています。単に話す行為自体が脳を活性化するだけでなく、視覚と聴覚の両方を使うオンライン面会は、脳にさらに多くの刺激を提供するからです。こうした理由から、一部の医師は認知症予防としてオンライン面会を推奨しています。

ある介護老人保健施設でオンライン面会の取り組みを始めたところ、一部の利用者は日付を理解する能力や記憶の再生速度などが向上し、認知機能が改善されたとの報告がありました。また、リハビリへの自発的な参加が増える、あるいは次回のオンライン面会で話す話題を考えるようになるなど、新たな活動に取り組む意欲が高まったなどの事例も見られたのです。

オンライン面会が心や体、そして脳に対する刺激を増やすきっかけとなり、それが認知症の改善につながる可能性があることを示しています。

オンライン面会は感染症が流行している時期でも安全性が確保できる

感染症の防止という観点から、老人ホームや介護施設、さらには病院では、オンライン面会の活用が進んでいます。新型コロナウイルスの影響で、多くの施設が面会を一時的に制限したり、全面的に禁止したりするなど、厳しい措置が取られてきました。面会が再開されたとしても、回数や時間に制限があることが多く、安心して訪れることが難しくなっています。

面会の頻度が下がると、認知機能の低下はもとより、不安や落胆などによる食欲不振など、心身の健康を損なう恐れもあるのです。オンライン面会は、そんな悩みを解消する有効な手段となり得ます。たとえ新たな感染症が流行したとしても、オンライン面会を活用すれば利用者と家族の安全を守りながら、面会の頻度を保つことが可能です。

今回のまとめ

コロナウイルスの拡大以降、老人ホームや介護施設では『オンライン面会』が一般化し、感染症対策に役立つだけでなく、遠隔地にいる家族と接触するための重要なツールとして用いられています。家族との交流は認知能力の向上に寄与するとも考えられており、その価値は見逃せません。オンライン面会の導入を検討してみる価値は大いにあるでしょう。