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老人ホームの待機者に関することと入居しやすい老人ホームの特徴
老人ホームに入りたいけれど入居待ちの状態でなかなか入れない方も多いのではないでしょうか。特に待機者が多いといわれているのが、特別養護老人ホームです。待機者が多く、何年も待たなければ入居できないという老人ホームも少なくありません。交通の便が良い都市部は人気が高いので、早く入居したい場合は郊外の老人ホームを探し、利用を検討してみるのも一つの方法です。ここでは、老人ホームの待機者と入居しやすい老人ホームの特徴について解説します。
老人ホームや介護施設で待機者が多いのはユニット型特養
老人ホームの中でも特に待機者が多いといわれている特別養護老人ホームとは、どのような施設なのでしょうか。特別養護老人ホームとは、要介護状態の高齢者が入居できる公的な介護保険施設のひとつで、特養という略称で呼ばれるのが一般的です。
公的な施設であるため、民間の老人ホームに比べて料金が安い点は大きな魅力ですが、原則として要介護3以上の人でなければ入居できないという厳しい条件が設定されています。厳しい条件が設定されているにもかかわらず待機者の多い特養ですが、特に待機者が多いとされているのが「ユニット型特養」です。ユニット型特養は、福祉大国のスウェーデンで生まれた新しいタイプの特養で、10名前後をひとつのユニットとして少人数のケアに特化しています。部屋は全て個室で、共有のリビングスペースを取り囲むように配置されており、在宅に近い居住環境で過ごせるのが大きな特徴です。
郊外のユニット型特養は待機者が少ない
ユニット型特養は、プライバシーを守りながら他の入居者との交流もできる老人ホームなので、人気なのも頷けます。そんなユニット型特養ですが、最近は地価の高い都市部ではなく、地価の安い郊外に建設されるケースが増えており、空室のある特養も増えていると言われています。郊外にユニット型特養が増えることで、その地域の供給が需要に追いつき、待機者の数も減っているというわけです。地域によっては逆に入居者を獲得するために生活相談員が営業活動をしているところもあるようです。
ただし、費用の安さが特徴の特養ですが、ユニット型特養は従来型の特養よりも費用が高いため、施設に空きがあるにもかかわらず申し込めない人も多いのが実情です。
ユニット型特養の待機期間中は他の老人ホームや介護施設を検討する
郊外のユニット型特養は待機者が少ないとは行っても、全国的にみると待機者はまだまだ大勢います。実際に待機期間が数年に及ぶ人も多く、待機期間中は他の老人ホームや介護施設の利用を検討することも必要です。例えば、民間の有料老人ホームの中には、入居一時金が不要なところや月額の利用料金が比較的リーズナブルなところもあります。また、サービス付き高齢者住宅を利用する方法もありますし、入居を希望している施設のショートステイを利用するというのも一つの方法です。
こういった有料老人ホームやサービス付き高齢者住宅などの民間介護施設は、施設の数が公的施設に比べて多いため、入居待ちなしで利用できる施設もあります。そのため、特養の待機期間中に利用する施設として最適です。費用の問題はありますが、検討する範囲を民間の介護施設にまで広げれば、必然的に選択肢の数を増やすことができます。
今回のまとめ
老人ホームとして認知度の高い特養は、利用料が他と比べて安いこともあり、まだまだ待機者は多いと言われています。郊外のユニット型特養は比較的待機者が少ないとされていますが、待機期間中は有料老人ホームなどの民間介護施設の利用も検討すると良いでしょう。利用料金などの問題はあるかもしれませんが、公的施設に入居できるようになるまでの「繋ぎ」と考えて検討する範囲を広げることで選択肢の数は大きく増やせます。
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