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2023/03/27
コラム

ペットと入居可の老人ホームはある?不可の場合の対処法

ペットと入居可の老人ホームはある?不可の場合の対処法

ペットも大切な家族の一員ですので、もしも自分が老人ホームや介護施設に入所するならば、ペットも一緒に入所したいと考える方もいらっしゃるかもしれません。ここでは、ペットが飼える老人ホームや介護施設はあるのかどうかをご紹介します。また、もしも自分が契約した老人ホームや介護施設でペットが飼えない場合にはどうすれば良いのか詳しく解説しますので、ぜひ参考にしてください。

ペット可の老人ホームや介護施設は増加している

デイサービスなどの通所事業所においては、まだまだペット同伴は難しいですが、生活をしていく場である老人ホームや介護施設においては、ペット可のところが増えつつあるようです。特に、有料老人ホームサービス付き高齢者住宅といった、民間施設にペット可の施設が多い傾向にあります。ただし、近年増加傾向にあるとはいえ、全国レベルで見るとまだまだその数は少ないのが現状です。

もちろん、動物そのものが苦手、犬や猫など苦手な動物がいる、アレルギーがあるなど、他の入居者への配慮も必要となるので、ペットと入居できる区画を分けるなどして、ペットが立ち入れない区画を作ったりする対策も行われています。施設におけるルールを守ることで、入居者とペット双方が快適に過ごせるように工夫されているのです。

費用は施設ごとに異なるが平均より高め

ペット可の施設は、有料老人ホームやサービス付き高齢者住宅など民間施設がほとんどのため、費用は各施設によって大きな違いがあります。一般的な有料老人ホームやサービス付き高齢者住宅といった介護施設と比べれば費用が高くなる傾向で、一般的な介護施設の費用にペットに関する費用も加わることが理由です。要介護者の介護にかかる費用は、介護保険と自己負担で賄われますが、動物のお世話の費用については、軽減する仕組みがありません。そのため、全てご自身で負担する必要があります。

ペット可の施設に入居した場合、動物飼育管理費を別途徴収される可能性もあります。さらにサービス付き高齢者向け住宅は賃貸住宅という扱いになるため、ペットが部屋を汚してしまった場合に備えて、保証金敷金クリーニング代などを別途徴収されることもあるのです。こうした要因からも、施設を利用するための費用が平均よりも高い傾向にあると言われています。

ペットと老人ホームや介護施設に入れないときの対処法

全国的にはまだまだペットと入居できる老人ホームや介護施設は、少ない傾向です。ペットと一緒に老人ホームや介護施設に入れなかった場合には、選択を迫られることになります。

どうしてもペットと一緒に暮らしたいと考えるのであれば、通所介護サービス訪問系の介護サービスを活用し、最期まで自宅で生活する方法もあります。一方、ペットとの暮らしを諦めることを選んだ場合には、ペットの引き取り手を探さなければなりません。家族や親族、元会社の同僚や友人、近所の人などペットを引き取り世話ができる人が周囲にいる場合には、お願いして引き取ってもらうと安心です。そのような人がいない場合には、動物保護団体を頼ることになるでしょう。

現状は、ペットとの入居が可能な施設は決して多くはなく、料金的にも十分な備えが必要となります。高齢の方がペットを飼う場合には、そうした「自分に起こるもしも」のことも十分検討し、家族とも話し合うことが大切です。また、既に飼育をされている方については、自分が先にこの世を去った時、残されたペットをどうするか考えておく必要がありますので、早めに検討しておくと良いでしょう。

今回のまとめ

徐々に増えつつあるものの、全国的に見れば、ペットと入居できる介護施設や老人ホームはまだまだ少ない傾向にあります。公的な施設ではまだまだペットを受け入れていないところも多く、有料老人ホームやサービス付き高齢者住宅といった民間の施設の方がペット可のケースが多い傾向です。また、ペットと一緒に施設に入所する場合には一般の施設よりも費用がかかります。ご自身が亡くなった後、施設でペットのみ世話をすることも難しいため、ペットとの今後についても施設入所を検討したときには一緒に検討しておきましょう。