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2022/08/10
コラム

老人ホームや介護施設の面会の頻度や訪問理由とは?頻度と理由に相関関係はある?

老人ホームや介護施設の面会の頻度や訪問理由とは?頻度と理由に相関関係はある?

老人ホームや介護施設といった高齢者向け住まいの入居者は、家族と離れて暮らすケースが多く、面会に来てくれることを心待ちにしている方も少なくありません。家族が面会に訪れる理由や頻度には一定の傾向が見られます。ここでは、入居者と家族の関係を、面会の頻度という側面から掘り下げていきましょう。

多い?それとも少ない?老人ホームや介護施設へ面会する頻度の最多は週に1回から2回

老人ホームや介護施設の入居者に家族が面会に来る頻度については、さまざまなところでアンケート調査が行われています。調査により結果は異なりますが、「週1~2日程度」が最も多い傾向にあります。次いで、「月1日程度」と「2週に1回程度」が多い傾向にあります。中には週3回以上面会している人や、入居後もほぼ毎日面会しているという人もいるようです。
一方で面会の頻度が極端に少ない人もいるのも事実です。半年に1日程度、もしくはそれ以下の頻度である家族も見られています。理由には、住まいが遠方、あるいは仕事や育児他の人の介護などで時間が取れないなどが考えられるでしょう。

老人ホームや介護施設への訪問理由は「特にない」が多い

老人ホームや介護施設などの高齢者向け住まいへ面会に訪れる家族は、「理由は特にない」人が多いようです。特に用事が無くとも、「顔が見たいから」「話がしたいから」と感じて定期的に入居者と交流している方が多い傾向にあります。実際に用事があって訪問する人は、洗濯物を回収したり消耗品を持ってくるといった用事のついでに顔を見ていくことが多く、あまり長時間の滞在はしない傾向です。
また、通院を要する入居者の家族は、病院への付き添いとあわせて面会していくというケースが見られます。その他、正月やお盆などの節目や季節の行事なども、家族が面会に来ることが多いタイミングです。

家族と施設との距離感も大事?老人ホームや介護施設へ面会する理由と頻度には相関関係がある

老人ホームや介護施設などの入居者と家族との心理的距離は、面会する頻度や理由から読み取ることができます。
会いたいという気持ちが強い家族の場合、1回あたりの面会時間が少なくてもこまめに顔を見せに来ることが多くなります。中には入所時に「週1回は来るから」と約束したので義務的に顔を出しているという方もいるようですが、それでも約束を守って面会に来る家族は、やはり入居者との関係性が良好であることが多いようです。
一方、家族間トラブルに起因して入居した人の場合は、家族が面会に来る頻度が低下する傾向です。しかしこのようなケースで入居した際は、入居者と家族の両方が距離を置けるので、お互いが冷静になれるという効果もあり、一定の距離ができたことで関係性が回復したという例も少なくありません。

今回のまとめ

高齢者向け住まいの入居者と家族の面会は入居者にとって心の支えになるだけでなく、家族をつなぐ大切な絆でもあります。快適に生活できるよう施設ごとにさまざまな工夫が凝らされていますが、設備やサービスがどんなに充実していても、慣れ親しんだ自宅ではないため、寂しさを感じるときもあるでしょう。入居者に改めて愛情を伝えるためにも、可能な限り施設を訪れて、わずかな時間でも言葉を交わすことが好ましいと言えます。