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介護者の「セルフケア」自分をいたわる3つの視点

介護は肉体的にも精神的にも負担が大きいものです。
特に働きながら介護をする場合は、心身共に大きなストレスがかかります。本記事では、介護者自身に対してのケアの重要性について解説します。
【目次】
1.「自分の時間」はわがままではない
2.「食事・睡眠・話すこと」は基本のケア
3.支援を上手に「使う力」も大切
4.まとめ
「自分の時間」はわがままではない
介護に追われると、自分の時間が後回しになりがちです。「私がしっかりしなきゃ」「自分のことより親のこと」という思いが、無意識のうちに心の余裕を奪っていきます。しかし、自分の時間を持つことは“介護の質”を保つために必要なことです。
ほんの10分でも好きな音楽を聴いたり、好きなものを食べたりする時間を意識的にとることで心が落ち着いたり、明日への力がわいてきます。多くの時間を確保することは難しくても、ほんの少しでも日々の中で「自分だけの時間」を作ることは決してわがままではなく、介護と向き合ううえで前向きに暮らしていくためのセルフケアの大切な第一歩です。
「食事・睡眠・話すこと」は基本のケア
どれだけ介護が忙しくても、食事・睡眠・会話の3つはセルフケアの基本です。不規則な生活や睡眠不足、孤独な日々は、身体にも心にも大きな負担をかけます。
栄養バランスの取れた食事を意識し、眠る前にはスマートフォンを控えるなど、質の良い睡眠のための工夫をしましょう。
また、感情を誰かに話すこともセルフケアの一つです。つらさや疲れを言葉にすることで気持ちが整理されたり、共感してもらうことで前向きになれることもあります。家族や友人だけでなく、介護者向けの相談窓口やSNSコミュニティなども活用しましょう。
支援を上手に「使う力」も大切
「家族の介護は自分の役目」と思い込み、すべてを一人で抱え込んでしまったり、誰かに相談することを躊躇してしまう人もいます。介護は長期にわたることも多く、頑張りすぎてしまうと自分を追い詰めて心身を壊す原因になることもあります。
そんなときに活用したいのが、介護保険制度です。在宅での介護では訪問介護やデイサービス、ショートステイなど、ニーズにあわせたさまざまなサービスが利用できます。制度をうまく取り入れることで、介護者にも休息の時間が生まれます。
まずは地域包括支援センターやケアマネジャーに相談し、必要な支援を見える化することが第一歩です。「頼ること」は決して弱さではなく、介護を続けるための力強い選択肢です。
自分を守ることは、介護を守ること
介護をする人は時に、頑張りすぎて必要以上に抱えこんでしまったり、自分を責めてしまうことがあります。しかし、介護する人が倒れてしまっては、介護そのものが続けられません。
だからこそ、自分の体と心を大切にし、「休む」「話す」「頼る」ことを日常に組み込んでいきましょう。
セルフケアは、甘えではなく、より良い介護を続けるための前向きな選択です。自分をいたわることが、めぐりめぐって介護する相手を大切にすることに繋がっていくことを心にとめておきましょう。
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