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2025/01/26
コラム

在宅酸素療法の方は老人ホームに入居できる?条件や注意点も解説

在宅酸素療法の方は老人ホームに入居できる?条件や注意点も解説

在宅酸素療法(HOT)を必要とする方でも、老人ホームに入居することは可能です。しかし、受け入れ条件や注意点が施設ごとに異なるため、事前に確認しましょう。本記事では、在宅酸素療法の基本や老人ホームでの受け入れ条件、生活上の注意点について解説します。

在宅酸素療法が必要な疾患

在宅酸素療法が必要となる主な疾患は、以下のとおりです。

・高度慢性呼吸不全
・チアノーゼ型先天性心疾患
・慢性心不全
・肺高血圧症
・重度の群発頭痛

これらの疾患は呼吸機能の低下を引き起こし、体内の酸素濃度が不足するため、在宅酸素療法が必要となります。

在宅酸素療法で使用する機器

在宅酸素療法では、入居者のライフスタイルや使用環境に応じて、適切な機器を選ぶことが重要です。本章では、代表的な機器の特徴を解説します。

設置型酸素濃縮装置

設置型酸素濃縮装置は、空気中の酸素を濃縮して供給する装置です。在宅での使用に適しており、多くの方に利用されています。

・メリット:電源があればどこでも使用可能で、ボンベ交換が不要です。
・デメリット:高流量の装置になるほど消費電力が大きいため、電気代の負担がかかります。また停電時には使用できません。

液化酸素装置

設置型の親機に液体酸素を入れて、少しずつ気化させ気体の酸素を作ります。
外出時には親機から携帯用の子機に液体酸素を充填し持ち運びが可能です。
外出時や持ち運びが必要な場合に、便利な機器です。

・メリット:子機があり外出の際はコンパクトで携帯性に優れています。ほぼ100%の酸素を供給できるため、高流量の酸素投与が可能です。また電気代の負担もありません。
・デメリット:ボンベの交換が必要で、長期的に使用する場合は費用が高くなる場合があります。

それぞれの機器には利便性やコストに違いがあるため、ライフスタイルに合わせて選ぶことが大切です。

在宅酸素療法における生活上の注意点

在宅酸素療法を安全かつ快適に続けるためには、日常生活の中でいくつかのポイントを意識しましょう。本章では、注意点について解説します。

吸入量・吸入時間の厳守

医師から指示された吸入量や時間を必ず守り、自己判断で変更しないよう注意しましょう。息切れなどの症状が改善しない場合は、自己判断で吸入量を変更することは避け必ず主治医に相談しましょう。
なお在宅酸素療法を行うには、定期的な受診と医師による診察が必要になります。

火器との距離を保つ

酸素は燃えやすいため、ストーブやタバコなどの火気からは十分な距離を取り、安全を確保してください。酸素ボンベの周囲2m以内に、燃えやすいものを置いたり、火気に近づかないように注意が必要です。

入浴方法・入浴時間に注意する

入浴時は酸素消費量が増えるため、できるだけ酸素を吸入しながら入浴しましょう。また入浴の温度に注意しながら、短時間で済ませるようにしましょう。40度前後で15分以内にすませるのがよいでしょう。

在宅酸素療法の老人ホームでの受け入れ

老人ホームでは、在宅酸素療法が必要な方でも受け入れが可能な施設がありますが、入居には条件が設けられている場合があります。

在宅酸素療法が必要な方の入居の注意点

在宅酸素療法を受ける方が老人ホームに入居するための注意点としては、以下の点が挙げられます。

・自分で酸素の管理ができること
・持ち込める酸素ボンベの本数に制限がある場合はそれに沿って使用すること
・人工呼吸器や簡易式人工呼吸器を使っていないこと
・他の利用者への配慮から酸素ボンベの置き場所を指定されることがある など

老人ホームを検討する際の注意点

老人ホームを選ぶ際には、以下の点に注意することが重要です。

・医療行為のため24時間看護師が常駐している施設でないと断られる可能性がある
・認知症や持病がある場合、施設によっては入居が難しいことがある
・身体状況が変化した場合、退去が必要になるケースがある

在宅酸素療法を受けながら安心して暮らすためには、受け入れ態勢が整っている施設を選びましょう。

まとめ

在宅酸素療法が必要な方でも、老人ホームに入居することは可能です。ただし、施設ごとに入居条件や注意点が異なるため、事前に確認しておくことが大切です。安全に療養生活を送るためには、火器との距離や機器の管理にも注意し、医師や施設スタッフとの連携を図りましょう。

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