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2023/11/15
コラム

高齢者におすすめの認知症予防法と脳トレによって得られる効果とは?

高齢者におすすめの認知症予防法と脳トレによって得られる効果とは?

老人ホームや介護施設の入居者に提供されているリハビリメニューの一つに「脳トレ」が挙げられます。では、脳トレにはどのような効果があるのでしょうか。ここでは、認知症予防における脳トレの意味と、記憶力の向上を目指す脳トレの具体例、脳トレを行う際に配慮したいことについて解説します。

記憶力向上を目指す脳トレを行う老人ホームや介護施設がある

認知症予防として有効とされているのが、食事や運動などを含む生活習慣の見直しコミュニケーションの活性化、そして認知機能トレーニングである「脳トレ」です。老人ホームや介護施設では、レクリエーションや日課の中で記憶力向上のための脳トレを取り入れているケースも少なくありません。

ゲーム感覚で気軽に取り組める上に複数人でも実施できる脳トレもあり、ストレスの発散や周囲とのコミュニケーション促進にも効果的です。例えば、記憶力向上のための脳トレとして、日課の中で今日の日付や曜日、出来事をチェックすることなどが挙げられます。また、記憶力向上を目指す脳トレの他にも、思考力や判断力の向上を目指す脳トレや、計算能力を高める脳トレ、注意力をつける脳トレなど、目的にそった様々な脳トレがあります。

老人ホームや介護施設は認知症予防としてパズルやクイズを取り入れている

老人ホームや介護施設で認知症予防のために取り入れられている脳トレには、パズルクイズなどが挙げられます。認知症による物忘れが始まっても昔覚えた事柄(長期記憶)は保持される傾向にあるため、ことわざの一部を思い出すクイズや、都道府県名を思い出すクイズなどは利用者も達成感を得やすいでしょう。

短期記憶の脳トレとして、リズムのある早口言葉を取り入れている施設もあります。早口言葉は多少間違っていても気になりませんし、早いリズムで発声しているうちに楽しい気持ちになるのもメリットです。口を動かすことで舌や顎、表情筋を鍛えられ、食事の前に行うと、咀嚼や嚥下の準備運動にもなり誤嚥の予防にもなります。

認知症予防の脳トレは記憶力低下を防げる

老人ホームや介護施設の入居者は、比較的安定した環境の中で生活しているので情緒が落ち着きやすい反面、刺激が少なくなりやすい傾向があります。過度な不安やストレスは認知機能に悪影響を与えてしまいますが、脳を活性化させて記憶力の低下を防ぐためには適度な刺激が必要です。

入居者によって適度な刺激のレベルは異なりますが、クイズやパズルの種類や難易度を調整すると達成感が得やすく、ゲームとして楽しみながら脳トレができます。難しすぎる脳トレにチャレンジして嫌になってしまったり、落ち込んでしまったりするよりも、簡単な脳トレで定期的に継続できるよう配慮することが大切です。日課やレクリエーションとして行う場合も、各入居者の状況に合わせて質問を変えたりヒントを増やしたりすると、抵抗なく参加できるでしょう。

今回のまとめ

老人ホームや介護施設では、入居者の記憶力向上のために脳トレを日課やレクリエーションなどに取り入れているケースが少なくありません。入居者それぞれの認知機能に合わせて難しすぎない内容を選び、入居者の自尊心を損なわず継続できる脳トレメニューを作成することが重要です。