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2022/09/09
コラム

介護うつの症状や対処法は?老人ホームや介護施設の入居も視野に

介護うつの症状や対処法は?老人ホームや介護施設の入居も視野に

家族を介護していると、1日中どこにも出かけられなかったり、夜に何度も起こされたりとストレスが溜まりがちです。そんな生活の中で、介護のストレスから「介護うつ」になってしまう方も少なくありません。今回は、介護うつになりやすい人の傾向・原因・症状と、さらに老人ホームや介護施設を利用するという選択肢をご紹介します。

食欲不振や睡眠障害などが介護うつの典型的な症状

介護をしている人は、排泄の介助や食事の世話、入浴、家事などを断続的にしなければならず、自由な時間は1日の中でも細切れにしか取れません。また、介護生活には終わりや節目が見えにくいため、「このままいつまでも続くのではないか」「自分が先に倒れてしまうのではないか」という不安を感じやすくなります。さらに、人との交流が減るため、孤独感や閉塞感も大きくなるのです。休職や退職をして介護をする場合には、収入が減って経済的な不安も生じるでしょう。このようなストレスが重なると、介護うつを引き起こしやすいのです。
介護うつになると、いつも疲れている感じがしてボーとして何も考えられなくなったり、いつも何かが心配で落ち着かなくなったりします。このような抑うつ状態が続くと、食欲がなくなり、眠れなくなっていきます。眠れない食べられないという症状は、介護うつの典型的な症状です。

認知症患者との接し方など完璧を求めるまじめな人ほどなりやすい

介護うつになりやすい人の特徴として、真面目で介護にも熱心に取り組んでいることが挙げられます。責任感が強くて完璧主義な人は、介護をする際に自分が辛いことを相談できず、一人で抱え込んでしまいがちになるからです。
さらに、認知症の人を介護する場合はストレスが増大します。被介護者の性格や病状が変化してく様を目の当たりにするストレスや、長時間目を離せないストレス、迷子になったり不穏になったりすることで、周囲の人に迷惑をかけてしまうことへのストレスなどがあるからです。
認知症患者と接する際には、分かりやすく伝え、否定せずに接するなどのコツがあると言われていますが、人によってはコツが通用しない場合もあります。真面目で完璧主義な人が認知症の人との接し方を試しても上手くいかない場合は、必要以上に自分を責めてしまいかねません。

認知症との接し方を変えることや老人ホームや介護施設への入居などがおすすめの対処法

介護うつを防ぐためには、自分一人で介護しようと思わないことが重要です。家族の力を借りられならば積極的に利用し、介護保険サービスを受けることも検討してください。中にはどうしても自分が行わなければならない介護も生じますが、できるだけ負担を分散するべきです。
また、ストレスを自覚することで必要な対策を取ることができるようになります。熱心に介護するあまり、介護うつになってしまうまで自分のストレスを自覚していなかったという人は少なくありません。中には疲れていること自体が「よくないこと」と捉えて、いつもベストな対応ができないことで自分を責めてしまっている場合もあるのです。このままでは共倒れにもなりかねません。
介護うつがひどくなってしまったら、無理にがんばり続けずに老人ホーム介護施設への入居を検討することも大切です。介護を始める前に、あらかじめ老人ホームや介護施設を見学し、入居を考える介護段階や介護状況を決めておきましょう。

今回のまとめ

介護うつは、介護に熱心に取り組み、人に頼らないまじめで完璧主義な人に起こりやすい状態です。ストレスフルな状況であることを自覚し、無理をせずに積極的に介護保険制度や親族の力を借りることが大切です。家族だからこそ、認知症の人との接し方を変えてもうまくいかないこともあります。老人ホームや介護施設への入所も視野に入れて、介護うつを回避しましょう。