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外国籍の介護士さん2018年07月21日

 

日本政府は2008年から経済連携協定(EPA)に基づいて、外国から介護士や看護師の受け入れを開始しました。

2008年にはインドネシアから、2009年にはフィリピンから介護福祉士候補者が受け入れられるようになり、その後ベトナムからの受け入れも始まっています。

特に2016年からは外国人研修生の受け入れが進み、介護業界や医療業界でも多くの外国籍の人たちが働くようになりました。

 

将来、外国の介護士のサポートを受ける利用者さんとそのご家族も増えるであろうことを考えると、前もって外国籍の介護士について理解を得ておくことはメリットになります。国籍別にその特徴を見ていきましょう。

 

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フィリピン国籍の介護士さんの特徴

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フィリピンでは大家族で生活することが多いため、その中で育った若い人もお年寄りに対する接し方に慣れており、またお年寄りを大切にします。

フィリピンでの簡単な挨拶は眉毛を上下させるというものですが、改まった場面では、年長者の前にひざまずいて、年長者の右手を両手で持ち、自分の額に押し付けるという方法があります。

この習慣からもわかるように、若者は年長者に対して敬意を払うように教えられているのです。

また、フィリピンは長い間スペインの統治下にあったという歴史があるため、スペイン文化の影響を受けています。

そのため人々は非常に陽気で明るいです。

フィリピノ・ホスピタリティという表現があるように、親切な国民性なので介護職に向いています。

さらに、フィリピンはまだ経済的に豊かではなく、お互いに助け合っていかなければならないということで、近所付き合いが日本よりも濃密です。

ですから、面倒見がよく人と話すのが好きという面もあります。

これも高齢者と接する上でプラスになる特質と言えるでしょう。

 

日本語に関しては日本人と結婚して日本に長く暮らしている人もおり、その場合には日本語や日本の文化や習慣にも理解があるので、日本の高齢者に接する際にも大きな問題がありません。

また、日本に来て間もない場合でも、介護士養成講座と日本語講座を同時に受講している場合もあり、簡単な日常会話はこなせるようになっています。

 

実際にフィリピンの介護士を雇用したある施設では、最初は利用者が受け入れにくく感じるのではないかと心配していたようですが、実際には「敬語」が使えれば、スムーズにいくことが分かったとの感想を述べています。

 

一方、フィリピン人は日本人ほど時間厳守ではありません

フィリピンタイムという言葉があるように、プライベートでは約束した時間に遅れることはしばしばです。

これは、食事に招待されたときにあまりにも早くいくと卑しいと思われる、という心境が働くせいでもあるとされています。

ですが、学校へ行ったり勤務先に出社するときには別で、きちんと時間を守りますから、介護士として働く場合も問題ないと言えるでしょう。

 

 

インドネシア国籍の介護士さんの特徴

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インドネシアは以前と比べると経済が発展してきたものの、国民の半分以上が貧困層にあたります。

また、インドネシアは基本的に農業国なので、性格ものんびりとした人たちが多いです。

日本に対しては好ましく思っている人が多く、日本食や日本のアニメなどの日本文化も広く受け入れられていて、日本語を学ぶ若者も増えています。

 

国民性としては明るくて陽気でポジティブという特徴があります。

南国独特の開放性があると同時に、非常に親切で、知らない人でも困っていると自然に助けを差し伸べます。

また、気さくなので見知らぬ人同士でもすぐに会話が始まります。

こうしたことからインドネシアの介護士は高齢者の介護を親身になってすることができ、その明るさは高齢者の心を和ませるものとなるでしょう。

一方、インドネシア人の国民性としておおざっぱで、時間や約束を守るという点で日本人よりも几帳面ではありません

しかし、これは日本で介護サービスに関する十分な教育を受け、働き方を理解することにより克服できるものです。

 

インドネシアには多民族が住んでいるので宗教はイスラム教や仏教、キリスト教と様々ですが、人口の9割はイスラム教徒です。

それでインドネシア人の介護士を採用する施設では、宗教的な習慣が業務に支障を与えるのでは、と危惧する場合もあります。

たとえば、イスラム教徒は1日に5回お祈りをし、お酒を飲みませんし豚肉も食べません。約1ヶ月、日中の断食を行うラマダンもあります。

 

実際にインドネシア人の介護士を採用している施設では就業中の祈りは1日に2回、それも休憩中にしてもらったり、豚肉を食事に出さないといった配慮をしています。

こうした配慮が必要なものの、高齢者を親身に世話し勤勉であるため、この施設ではインドネシア人の介護士が高い評価を得ています。

 

ベトナム国籍の介護士さんの特徴

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ベトナム人は一般的に素直で真面目で、仕事をこつこつと行う勤勉さがあります

また、日本を好意的に見ている人が多いです。

介護職を希望する若い人は物覚えが早く、仕事もきちんとこなします。

ベトナムは歴史的にみて多くの政変や災害を経験していますが、その中でも人々はたくましく生きてきており、忍耐力のある国民性といえます。

また、一般に楽観的で前向きですから、慣れない日本での介護士の仕事も忍耐強くポジティブに取り組むことができるでしょう。

 

ベトナム人はフレンドリーで親切で、おしゃべりが好きなので、知らない人とでもすぐに打ち解けます。

このようなオープンな性格は、高齢者と気持ちを通わせる点でも役立つと言えるでしょう。

また、ベトナムは儒教の教えがあるので、目上の人に対して敬意をもって接し、高齢者を大切にします

ベトナムには外国人技能実習生の訓練校があるので、日本に来る前の半年から1年以上訓練学校で訓練を受けています。

訓練学校では日本語の講習はもちろん、配属される業界の実務訓練も受けるので、来日直後からスムーズに仕事やコミュニケーションが行えるのです。

ベトナムは教育熱心な国で、人々も好奇心や向上心があります。

ですから、介護のような新たな仕事に対しても前向きに取り組むことができるのです。

 

一方、ベトナム人は一般的な傾向として、時間の見積もりが得意ではありません

ですから、時間配分がうまくいかず、時間内に定められた業務をこなせないということがあります。

しかし、これに関しては日本に来る前に十分トレーニングを受けているので、大きな問題にはならないでしょう。

また、ベトナム人はプライドが高いという観察もあります。

これはベトナムが階級社会であることに起因しているようです。

階級が高い人ほどプライドが高く、階級の低い人と比べられるのを嫌います。

しかし、日本での介護士の仕事は条件を満たした限られた人しか就けない仕事であるため、誇りをもって行うことができるでしょう。

 

 

 

フィリピンやインドネシア、ベトナムから来た介護士にはそれぞれ特徴がありますが、もちろん人それぞれに家庭環境や生活習慣、性格が異なるため、これらの特徴を単純に当てはめることはできません。

でも、ある程度の国民性や習慣を把握しておくことで、不必要な摩擦を避けることができることでしょう。

 

静岡県が数年前に県内の介護保険施設を対象に行ったアンケートによると、外国人介護職員を好意的に見ている利用者が多いと感じている施設は66.1%でした。

ですから、言語の問題などがあるものの、外国人介護士からでも満足のいくサービスを受けることが可能だということが分かります。

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