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どうやって見つける?認知症の早期発見。2020年01月20日

今や少しずつ超高齢社会化が進んでいる日本ですが、2025年には「5人に1人が認知症になる」という統計データがあるのをご存知でしたか?

 

WHO(世界保健機構)によると、毎年1000万人近くが認知症になっているとのデータもあります。

 

『認知症』と一口に言っても脳血管性のものからアルツハイマーレビー小体型など様々ですが、残念なことに有効な治療方法や特効薬がないのが現状です。

 

事前に予防するか、或いは内服やリハビリを通じて適切な対処を講じることが最優先となってきます。

 

そのため、どうすれば認知症にならずに済むか、或いは症状が重くなる前に発見して進行を遅らせるかが大切な鍵となってきます。

 

 

 

1.認知症の前段階「軽度認知障害(MCI)」

 

 

認知症の様々な症状

 

 

認知症の症状を総体的に表すと、
認知機能が低下し、それにより仕事や日常生活に支障が起きている状態」をさします。

 

認知症の症例は非常にたくさんあるため一概には言えませんが、記憶障害が一番多い症例で、物忘れがひどくなったり、帰り道や今居る場所が分からなくなるなどの、見当識障害といわれるものも、主な認知症状のひとつです。

 

こうした認知症には、実は認知症の予兆ともいえる「軽度認知障害(MCI:Mild Cognitive Impairment)」があります。
この症状は、一見するとうつ病のように感じる方も多いのですが、実際にはうつ病などの精神疾患とは異なるものです。

 

以前との変化として、以下のような様子がよくみられるようになったら、注意が必要です。

 

・今まで趣味や活動に興じていたのに最近は億劫がる
・好きだったテレビをつけずにぼんやりしていることが多い
・忘れるはずがない暗証番号や名前などが思い出せない

 

こうした症状が気になるようになったら、軽度認知障害の可能性を考えて病院に相談してみることをお薦めします。

 

実はこの軽度認知障害の状態であれば、まだ防げる可能性が高いからです。

 

 

 

ご自身のことですと、「気になるから診断しよう」と思えるかもしれませんが、ご家族からお声掛けするのはなかなか難しいという場合もあるかもしれません。

 

その場合には、「健康診断と同じような感じで、認知症診断が出来るんだよ」という感じで声をかけるとよいでしょう。

 

軽度認知障害になった方が適切な対処をしなかった場合、約半数が認知症を発症するとされています

 

 

 

認知症と診断されてしまったことがショックで、それ以降の治療を拒否する可能性も考えられます。

 

ですが、認知症は決して恥ずかしいことではないのです。

 

加齢に伴い血圧が高くなったとか、骨粗しょう症になったとか、そういうことと同じです。

 

認知症は加齢に伴って生じる可能性が高まる疾患のひとつであるということを肝に銘じて、診断が下された場合には医師から処方された薬を内服したり、生活スタイルを工夫するようにしていきましょう。

 

 

 

【 食生活 】
昔から「天才食」と呼ばれていたDHAですが、認知症予防にもやはり効果があります。魚に含まれるDHAやEPAをよくとるようにしましょう。
また野菜(ビタミンCやE、βカロチン)もお薦めです。βカロチンはにんじんやほうれん草、モロヘイアなどにも含まれています。

 

 

 

【 睡眠 】
自律神経のバランスを保つことで、認知症の予防にもつながります。そのためには朝起きた後、必ず朝の光を全身に浴びるようにしましょう。運動習慣としてウォーキングをする場合には、朝行うと良いでしょう。
また、高齢者の方は長期睡眠が難しくなり早起きになってしまう傾向があるため、昼間に眠くなることがあります。昼寝をする場合には、最大でも30分程度の軽い睡眠に留めるようにしましょう。

 

 

 

【 運動 】
有酸素運動としてウォーキングがお薦めです。前述したように、朝の光を浴びる目的と一緒にウォーキングをするといいでしょう。
また、人とのコミュニケーションは脳を活性化させます。ウォーキングの際にご近所の方と一緒にウォーキングをしたり、高齢者の方向けのリハビリを兼ねたスポーツジムなどに通ってみるのもお薦めです。

 

 

 

【 日々を楽しみ、生き甲斐を見つける 】
人との交流や会話は高次機能を刺激するため、これも認知症予防につながります。確かにテレビなどで元気な高齢者の方を見ると、野菜作りの趣味を持っていたり登山が好きだったりと、色々な活躍をしている方が多いですよね。
介護施設や老人ホームでも、レクリエーションの一環として趣味のクラブを設けているところがあります。
趣味を持っていると毎日を楽しむことが出来て、認知症予防にもなりますし、同時にすでに認知症を発症している場合にはその進行を遅らせることが可能となります。

 

 

 

【 行政が行っている認知症予防についての情報収集 】
愛知県名古屋市では、インターネット上で「なごや認知症安心ナビ」というホームページを開設して情報を発信しています。
ここでは認知症に関するイベント情報なども公表しています。
認知症は誰もがなる可能性があるものなので、事前に行政が認知症発症した際にどのような対応をしているかを知っておくとよいでしょう。

 

 

 

2.アミロイドPET検査はかなり高額

 

 

かつて日本の認知症では脳血管疾患性(脳血管が加齢と共にもろくなり、脳血管の周辺で小さな梗塞が多数できたり、脳血管疾患の後遺症として発症するもの)が多いとされていましたが、今はアルツハイマー型の認知症が増加しています。

 

2013年度の報告によれば、認知症と診断された方の中でもアルツハイマー型認知症は67.6%と半数以上を占めていました。

 

 

 

 

認知症とアミロイドβ

アルツハイマーとアミロイドβは深く関係していることが分かっています。

 

アルツハイマーが発症する十数年前からアミロイドβの蓄積を発見することが出来ると言われており、アルツハイマーの早期発見を目的として、アミロイドPET検査が最近では行われるようになりました。

 

ただし、この検査はまだ保険適用外のため、全額自己負担で30万円ほどしてしまいます。

 

アミロイドβとはいわゆる異常たんぱくで、これが脳内に蓄積されることでアセチルコリン(神経伝達物質)を殺してしまうことが原因でアルツハイマーの症状が起こると考えられています。

 

そのため、食事改善としては「緑黄色野菜をとること」が薦められています。

 

また、ここでも魚類を摂ることが良いとされており、豆類ナッツアボガドもいいとされています。

 

まだアミロイドPET検査が保険適用外のうちは、食事や生活習慣に注意して予防しておきたいですね。

 

 

 

3.少量の血液でも検査可能に

 

 

 

 

血液検査で軽度認知障害を調べる

前述したPET検査は自己負担ですが、実は血液検査からもアルツハイマーが分かるようになりました。

 

これはすなわち軽度認知障害を血液検査から調べることが出来るということでもあります。

 

アルツハイマーは異常たんぱくが脳に蓄積することで発症すると書きましたが、この血液検査によってそれが調べられます。

 

アミロイドβは誰もが持っているものなのですが、本来はこの異常たんぱくを「排除するたんぱく質」が存在します。

 

 

 

それが「アポA-I・TTR・C3」です。

 

 

 

【 検査の流れ 】
① 3つのたんぱく質の血液濃度や変化を調べて、認知機能の障害を検査
② 検査してから約2週間後に結果が出る
③今後の対応が医師から診断、説明される

 

 

 

まだ認知症の発症はないけれど、ご家族や身内にアルツハイマーや重度の認知症を発症された人がいる方は、早めにこの検査を受けておくとよいかもしれません。

 

アルツハイマー予防における食事改善や生活スタイルは、40代から始めた方がいいとされています。

 

今はまだ働き盛りの方も、前もって受けておいて予防に備えると安心した老後が過ごせそうです。

 

 

 

おわりに…

 

 

高齢社会化が進むにつれ認知症の方が増えてくるのも、ある意味とても自然な流れです。
しかし出来るだけ予防して、人生の集大成である老後を楽しく過ごしたいですね。
認知症予防には、高次機能(思考する、表現する、思い出す)を刺激することも良いとされています。

 

すでに現役からリタイアされて認知予防を考えている高齢者の方は、試しに「自伝」を書いてみては如何でしょうか?
誕生してから今に至るまで、様々な出来事を思い出しそれを文章で表現しようとすることで、かなり脳が活性化されるのでお薦めです。

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